特別展『化石ハンター展 〜ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣〜』7月より開催—チベットケサイ復元標本・モデルを世界初公開
世界的に著名な“化石ハンター”であるロイ・チャップマン・アンドリュース氏の中央アジア探検100周年を記念した特別展が開催される!どのような特別展になるの!?記事を読み進めよう!
世界的に著名な“化石ハンター”である博物学者/冒険家 Roy Chapman Andrews(ロイ・チャップマン・アンドリュース/1884-1960)の中央アジア探検100周年を記念した特別展『化石ハンター展 〜ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣〜』が、2022年7月16日(土曜日)より東京・国立科学博物館で開催される。
ロイ・チャップマン・アンドリュースが1922年に大規模な調査隊・探検隊を編成してゴビ砂漠(現・中華人民共和国 内モンゴル自治区)へ探検を開始してから今年で100周年を迎えたことを記念して開催される本展は、恐竜・哺乳類の化石をたどりながら、ロイ・チャップマン・アンドリュースや彼の偉業を追いかけた名だたる化石ハンターたちの探検、ロイ・チャップマン・アンドリュースに大きな影響を受けた古生物学者たちの研究により明らかになった生物進化における第三極圏の重要性(氷河時代における哺乳類の進化に関する“アウト・オブ・チベット”説)を紹介する特別展となる。
本展では、チベットケサイなどの大型獣や、チベットユキヒョウ、プロトオービスなどその他の哺乳類が北極圏よりも先に寒冷環境となったチベット高原で寒冷気候に適応してから氷河時代に各地に放散したとする“アウト・オブ・チベット”説を導き出す証拠となった「チベットケサイ」の全身骨格復元標本と生体復元モデルが世界で初めて公開されるほか、ロイ・チャップマン・アンドリュースがゴビ砂漠で発見した恐竜や哺乳類の研究成果を、恐竜の卵化石、史上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」、史上最大の陸生肉食哺乳類「アンドリューサルクス」などの標本(複製)や映像とともに公開。さらに本展の監修者の日ごろの研究・活動、“研究者になろうと思ったきっかけ”などを紹介し、次代の化石ハンターや古生物学者を目指す子どもや若者たちに向けてのメッセージを発信するという。
ロイ・チャップマン・アンドリュースは、1916年から1917年に妻であるアメリカ自然史博物館所属フォトグラファーのYvette Borup Andrews(イヴェット・ボラップ・アンドリュース)と共に中国・雲南省南西部を始めとする各地を訪れ、アジア地域の哺乳類を収集。その後、大規模な探検隊・調査隊を結成し、1922年に角のない巨大なサイの一種であるインドリコテリウムの化石を発見、さらに1923年7月13日には世界で初めて恐竜の卵の化石を発見。1934年には、American Museum of Natural History(アメリカ自然史博物館)の館長に就任した。彼が発掘した恐竜や哺乳類の数々の貴重な化石は、古生物学上の大発見とされ、その功績は後世の化石ハンターたちに多大な影響を与えてきた。
ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念特別展『化石ハンター展 〜ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣〜』は、2022年7月16日(土曜日)から10月10日(祝日・月曜日)まで東京・国立科学博物館で開催される。
SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイの読者のみなさまとCHALLENGER’S TV beehiveの視聴者のみなさまの中から抽選で、ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念特別展『化石ハンター展 〜ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣〜』のご招待券をプレゼントさせていただきます。詳しくは、次のページをご覧ください。
日程: 2022年7月16日(土曜日)から10月10日(祝日・月曜日)
時間: 9時00分から17時00分(入場は閉館30分前まで)
休館: 9月5日(月曜日)・9月12日(月曜日)・9月20日(火曜日)・9月26日(月曜日)
会場: 東京・国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
料金: 一般・大学生 2,000円(税込) / 小学生・中学生・高校生 600円(税込)
注意: 本展に関する情報は予告なく変更になる場合があります。また、情勢によりやむを得ず、開館時間に変更が生じる場合や、休館となる可能性もあります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5541-8600(9時00分から12時00分)
夏のかはく(国立科学博物館)の風物詩とも言える古生物・恐竜関連の特別展の詳細が発表された!今年は、ちょうど100年前に大規模な調査隊・探検隊を編成してゴビ砂漠(現・中華人民共和国 内モンゴル自治区)への探検を開始したRoy Chapman Andrews氏をはじめとする化石ハンターの探検と、生物進化における第三極圏の重要性(氷河時代における哺乳類の進化に関する“アウト・オブ・チベット”説)をフィーチャー!中でも注目されるのが、“アウト・オブ・チベット”説を導き出す証拠となったチベットケサイの全身骨格復元標本と生体復元モデルの世界初公開だ!Roy Chapman Andrews氏がどのような人物で何を成し遂げたのかや、“アウト・オブ・チベット”説とはどのような説なのか、チベットケサイとはどのような生きものだったのかなども知り、学ぶことができる。そして、本展を監修する監修者の研究・活動なども紹介され、次代の化石ハンターや古生物学者を目指す子どもや若者たちに向けてメッセージも発信される。子どもたちは、夏休みの自由研究にも活かせそうだ!