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夢と情熱が詰まった新しい恐竜x科学体験『DinoScience 恐竜科学博』—恐竜が生きた白亜紀 ララミディア大陸にタイムスリップ

現在開催中の新しい恐竜x科学体験『DinoScience 恐竜科学博』は、夢と情熱が詰まった今夏最大の恐竜イベントだった!その全貌と見どころは!?記事を読み進めよう!

 
DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~
日本国初上陸&初公開のトリケラトプス“Lane(レイン)”実物全身骨格標本/ヒューストン自然科学博物館所蔵 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
ケツァルコアトルス 復元全身骨格標本

ケツァルコアトルス 復元全身骨格標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

ララミディア大陸の内陸に生息し、広大な範囲を行動、長距離を飛翔していたとされる地球史上最大の飛行生物である超大型翼竜 ケツァルコアトルスにも出会う。トリケラトプスはララミディア大陸の中部、ケツァルコアトルスはララミディア大陸の南部の地層から化石が発掘されていることで、生息地の違いから実際に(子どもの)トリケラトプスがケツァルコアトルスに遭遇したかは不明だという。ケツァルコアトルスの復元全身骨格標本は、全高約5m、見上げるほど大きく、このような生きものが66,000,000年前まで地球上の空を飛んでいたとは・・・こんなに大きな顔や体で、本当に空を飛べたのだろうか。ケツァルコアトルスの大きさも会場で体感してほしい。復元全身骨格標本とわかっていながらも、獲物として狙われている感があり、恐怖さえ感じる。そして、いつの間にか白亜紀後期のララミディア大陸にタイムスリップし、子どものトリケラトプスと一緒に冒険している感覚に。

DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~

ストルティオミムス 復元全身骨格標本、ダコタラプトル 復元全身骨格標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~

モササウルス 復元全身骨格標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~

トリケラトプス(幼体) 復元全身骨格標本、エドモントサウルス 復元全身骨格標本、デンヴァーサウルス 復元全身骨格標本、未命名の新鳥類 復元全身骨格標本 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

最速の恐竜とされているストルティオミムス、典型的な捕食者であるダコタラプトル、海洋生態系を支配した肉食の海生爬虫類であるモササウルス、鎧竜最後の種であるデンヴァーサウルス“Tank(タンク)”、カモノハシ恐竜であるエドモントサウルス、未命名の新鳥類にも出会う。2015年に発表された過去の標本では欠けていた頭蓋の一部や肩甲烏口骨などの新発見部位を加えて新たに復元されたダコタラプトルの復元全身骨格標本とモササウルス科の新種と考えられるモササウルスの復元全身骨格標本は世界初公開、ストルティオミムスの復元全身骨格標本と未命名の新鳥類の復元全身骨格標本は日本初公開となっている。

DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~

モササウルス科の新種と考えられるモササウルスの頭骨標本

このようにフィールドツアーでは、子どものトリケラトプスと一緒にララミディア大陸を冒険をしながら、生態考察に基づき、生きていたときを想起させるポージングで躍動的に展示されている世界初公開と日本国初公開、新種を含む貴重な復元全身骨格標本を見ることができる。恐竜くんが本展のために描き下ろしたイラスト付きの解説も必見!壁面に映し出される恐竜のシルエットや地面にある足跡を追いかけながら楽しんでいる子どもたちの姿も微笑ましい!

恐竜くんによる解説

今回、僕がどうしてもやりたいと思っていた最たるものです。絵本や映画では定番のお話になりますが、群れからはぐれた子どものトリケラトプスが森の中に迷い込んでしまい、冒険が始まるというものを展示でやりました。最初のシーンは、子どものトリケラトプスが翼竜に惹かれて群れから離れてしまった様子です。ただ、僕は、生きものを擬人化することはあまり好きではないので、変な擬人化はせずにあくまでも生きものとして描いています。恐竜の骨格のポーズも一つひとつデザインして生き生きとした動きをつけて、棒立ちやなんとなく歩いているかなくらいだった従来型の展示のイメージを覆すような展示にしています。中でも特に見ていただきたいのは、子どものトリケラトプスで、かなり画期的な展示になっています。トリケラトプスの化石はたくさん見つかるのですが、子どものトリケラトプスの全身の骨格などはまったく見つかっていません。では、どうやって子どものトリケラトプスの骨格をつくったのか(再現したのか)というと、近年、恐竜のOntogeny(オントジェニー)=個体発生の研究でトリケラトプスや角竜類の成長に関して詳しいことがわかり、データが出揃ってきたため、ピーター・ラーソンを中心とするブラックヒルズ地質学研究所と、一部はピクサー・アニメーション・スタジオにも手伝っていただき、大人のトリケラトプス“レイン”の実物全身骨格標本を完全3Dスキャンをしたデータを元にすべての骨の縮尺を割り出し、理論的に若返らせて再現しました。最新研究の知見と技術が凝縮され、いまだからこそ実現できた骨格になっています。現時点で最も科学的に正確と言える子どものトリケラトプスは、本展のために新しくつくったものです。小さな展示ですが、古生物学の研究の大きな未来が詰まっていますので、ご注目ください。足元にもご注目いただきたいのですが、ルートに沿って子どものトリケラトプスの足跡がついています。かつてこの世界に間違いなくいた生きもの—恐竜だけではなく、色々な生きものがいて、ときに子どもの恐竜にとっては小さなワニ類ですら脅威になります—そんなところを子どもの恐竜と同じ目線で見ることで、かつて確かに生きていた恐竜の足跡を感じていただきたいです。

Quetzalcoatlus白亜紀体験シアター〜恐竜たちが生きる世界〜

DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~

※このCG画像は製作段階の画像です。


 

Sony presents DinoScience 恐竜科学博〜ララミディア大陸の恐竜物語〜 ©︎ DinoScience 恐竜科学博製作委員会
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日本国初上陸・初公開のトリケラトプス“Lane”の実物全身骨格標本と実物皮膚痕化石標本がメインではあるが、実は、世界初公開や日本国初公開、新種を含む復元全身骨格標本が展示・公開されていることもトリケラトプス“Lane”同様にすごいことであり、総合的に熱くてヤバいDinoScience 恐竜科学博!今夏最大の恐竜イベントと言える。DinoScience 恐竜科学博の内容や恐竜くんの情熱、ソニーの総力がすごすぎて、SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイの編集部も総力をあげて見出しに恐竜のシルエットを入れたり、デザインをおしゃれにしたりと、いままで以上に時間と労力を費やした情熱的な特集&リポートになっている(はず)!笑、是非、みなさんもDinoScience 恐竜科学博に足を運んで体感していただきたい。夢を抱いたり、何かに情熱を注いだりすることが必ず後の何か繋がるということも、DinoScience 恐竜科学博と恐竜たちが子どもや若者たち、そして大人にも教えてくれる。今回はララミディア大陸にフォーカスしたテーマだったが、シリーズ化して次回は違ったテーマで開催してほしいと、閉幕しないうちから願っている。

 
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