恐竜ライブ『ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス』開幕—恐竜と地球の歴史をリアルに感じる壮大なショー
恐竜と地球の歴史を学び、考える
ドキュメンタリー番組『Walking with Dinosaurs』(邦題『ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国〜』)シリーズをベースに教育とエンターテイメントが融合されているため、地球がどのような変化を遂げ、恐竜がどのように進化を遂げたのかも学ぶことができ、ガイドの古生物学者もわかりやすく解説。実物大のリアルな恐竜を見ながらアンキロサウルスの装甲の意味、ステゴサウルスの尾の先に伸びる2本の長いトゲの意味、ユタラプトルの雄と雌の見分け方やコミュニケーションを取る賢さなどを知ることができるため、図鑑以上に説得力がある。また、化石や足跡だけではなく、恐竜の糞やその跡からも恐竜の生態や恐竜が生きた時代の謎を紐解いていく様子も再現されており、古生物学への興味・関心も高まるに違いない。そして、地球にとっては5回目の大量絶滅となった約66,000,000年前の隕石の落下による大量絶滅も描かれており、6回目の大量絶滅期に突入しているいま、生物の一種である私たち人類が過去の事実から何を学び、今後どのようにしていかなければならないのかも考えさせられる。
最新のアニマトロニクス(技術)
恐竜ライブ『ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス』の心臓部とも言える、演出や音響・照明など全ての指示が出されているヴードゥー・ラウンジ(ライヴやコンサートの会場でいう音響・照明ブースの場所)の取材が特別に許可された。恐竜たちは、羽毛や皮膚の質感はもちろん、呼吸、息づかい、目の動き・瞬き、細かな身体・筋肉・骨格の動き、声などが忠実に再現されており、これらは約2,500,000,000円という莫大な製作費を投入して製作された最新のアニマトロニクス(技術)を用いてコントロールされている。ヴードゥー・ラウンジでは、プラテオサウルス、アロサウルス、アンキロサウルスをコントロールしているリード・ヴードゥー・オペレーター/パペティアのAmanda Madoock(アマンダ・マドック)が笑顔で迎えてくれて「これが私のパートーナーよ!」(写真)と、コントローラーを指して最新のアニマトロニクス(技術)と恐竜のコントロールについて説明してくれた。実は、アマンダ・マドックは、子ども向け教育テレビ番組『SESAME STREET®︎』(『セサミストリート®︎』)やテレビ・シリーズ『The Muppet Show』(邦題『マペット・ショー』)などを生んだJim Henson Company(ジム・ヘンソン・カンパニー)のパペティアでもある。