恐竜ライブ『ウォーキング・ウィズ・ダイナソー ライブエクスペリエンス』開幕—恐竜と地球の歴史をリアルに感じる壮大なショー

見よ！恐竜のこのリアルさと大きさを！最新の研究をもとに重量感、皮膚や筋肉の質感、羽毛までもが忠実に再現された恐竜たち。映画作品、図鑑の復元・再現図、博物館に展示されている全身復元骨格や化石などでしか見たことがなかった恐竜だが、ステージの中をこのリアルさと大きさで、本当に生きているかのように自由に動き回り、吼え、走り、襲い、迫りくる姿は、想像を遥かに超える大迫力。恐竜が姿を見せる度に鳥肌が立ち、感動してしまう。しかし、映画『ジュラシック・パーク』シリーズや映画『ジュラシック・ワールド』シリーズの実現なんてとんでもない・・・現代にこんな巨大な恐竜が存在したら・・・と想像すらしたくなくなるくらいで、人間には勝ち目のない巨大さ。時にステージの柵を越えて、私たちが座っている座席にまで首を伸ばしてくる恐竜もいるため、前方の席に座ると体を仰け反ってしまい、息を飲むほどの緊張感もある。

超リアルな恐竜の生態

©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

最新の研究をもとに恐竜たちの生態も忠実に再現されている。恐竜たちは、私たちに生活や生態の一部を垣間見せてくれ、時に生き残りや種の存続を掛け、他の種と闘い、同じ種同士で闘いを繰り返す。そして、弱い種や子どもに狙いを定め、餌とする。闘いの後は、皮膚が傷つき、血が滲み、角が折れる様子までもが再現されており、徹底的にリアリティが追求されている。ガイドとして登場する古生物学者が時折放つ「恐竜の世界は、綺麗事だけではないんです」という言葉も印象的だ。

太古に輝く恐竜の親子愛

©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

これは大きなブラキオサウルスの親と子どもが寄り添っているところ。プラテオサウルス、ブラキオサウルス、そして、ティラノサウルスの登場では、親と子どもの親子愛も描かれている。恐竜の化石には、親が子どもを守るような姿勢でそのまま化石になったものも発掘されていることから、生物は太古から親が子どもを育て、親が子どもを守るという習性を持ち、いまに至っている。太古に輝く恐竜親子の感動的なシーンも必見！