神!ブルーノ・マーズ降臨で大阪・東京爆上がり—全5公演総観客動員数21万人超、“お気に入りの日本国に戻って来れて嬉しい!”
“音楽界の至宝”ブルーノ・マーズ氏のジャパンツアー『BRUNO MARS JAPAN TOUR 2022』が全公演を終え、幕を閉じた!どのようなライブになったの!?記事を読み進めよう!
定刻を過ぎ、会場が暗転。総立ちのオーディエンスの響めきと拍手が起こると、呼び込み「Tokyo, Bruno Mars has just landed」と同時にステージから激しい照明が放たれ、白い幕にブルーノ・マーズのシルエットが映し出される。幕が勢いよくおりると、日本国のオーディエンスの前に、自身のバンド The Hooligans(ザ・フーリガンズ)を従えたブルーノ・マーズが!まるで神が降臨したかのような眩い輝きを放ちながらステージ中央に立つブルーノ・マーズに、オーディエンスは絶叫した。
ダンスフロアと化した会場は爆上がり
オープニングを飾ったのは、2012年発売の2ndアルバム『Unorthodox Jukebox』(『アンオーソドックス・ジュークボックス』)より「Moonshine」(ムーンシャイン)。幕開けに相応しく、グルーヴと高揚感溢れる壮大なサウンドに乗せて「Take us to the stars tonight」(今夜は星まで連れて行ってくれ)と歌い、オーディエンスをブルーノ・マーズの宇宙へ誘う。さらにブルーノ・マーズが「トーキョー!!!」と叫ぶと、ザ・フーリガンズのメンバー Philip Lawrence(フィリップ・ローレンス)が「トーキョードーム!」と煽る。ブルーノ・マーズと、フィリップ・ローレンスをはじめとするザ・フーリガンズの息の合った掛け合いは健在し、このコンビネーションでパフォーマンスとステージングを終始牽引する。
ブルーノ・マーズが「さぁ本当のパーティーが始まるぞ!」と叫び、第60回グラミー賞で7冠に輝いた2016年発売の3rdアルバム『24K Magic』(『24K・マジック』)より「24K Magic」(24K・マジック)でさらなる盛り上がりを見せ、特効の火花と同時に爆音が鳴り響き、オーディエンスも爆上がり。さらに「コンニチハ!トーキョー!!日曜の夜に東京ドームに来てくれてありがとう!今夜は最終日だから、これまでの公演よりも一番盛り上がるよね?!みんなで一緒に踊って楽しんで最高のパーティーにしよう!」と、日本語を交えたMCでオーディエンスをパーティーに誘い、「Finesse」(フィネス)の歌とダンスで1990年代R&Bの雰囲気で会場を包み込む。オーディエンスに「手を挙げて!」と、ブルーノ・マーズ、ザ・フーリガンズ、オーディエンスが一体となり、ダンスパートではHip Hopグループ House of Pain(ハウス・オブ・ペイン)が1992年にリリースしたシングル「Jump Around」(ジャンプ・アラウンド)を織り交ぜるアレンジを見せた。楽曲1つ1つに施されたアレンジを聴くことができるのもライブならではの醍醐味と言える。「Treasure」(トレジャー)では、サクソフォーンを演奏するDwayne Dugger(ドゥウェイン・ダガー)、トランペットを演奏するJimmy King(ジミー・キング)、トロンボーンを演奏するKameron Whalum III(キャメロン・ウェイラム3世)から成るザ・フーリガンズのホーンセクションが大活躍し、サビではステージ上でブルーノ・マーズとザ・フーリガンズが息ぴったりのステップを披露。「Billionaire」(ビリオネア)では、赤・黄・緑のラスタカラーの照明がステージを照らし、ブルーノ・マーズはギターを手に情熱的に歌い上げた。続く「Chunky」(チャンキー)から「That’s What I Like」(ザッツ・ホワット・アイ・ライク)では、「トーキョー!見本を見せるから一緒に踊ろう!セクシーにね!」と呼びかけ、会場が一気にダンスフロアと化す。哀愁漂うギターソロで「Wake Up In The Sky」(ウェイク・アップ・イン・ザ・スカイ)と「Please Me」(プリーズ・ミー)をメドレーで披露し、ムードを引き立てた。
雰囲気が一変すると、ステージではスポットライトに照らされたブルーノ・マーズがシルエットとなり、幻想的な照明の中で「Versace On the Floor」(ヴェルサーチ・オン・ザ・フロア)を熱唱。ザ・フーリガンズも加わり、ゴージャスかつドラマティックなサウンドに会場は酔いしれる。曲が終わり、ブルーノ・マーズは「今夜はどんどんよくなっていくね!きっとベストな夜になるよ!」と呼びかけ、続けてオーディエンスに向けて日本語で「キミヲ トテモ アイシテル」——このフレーズをメロディに乗せて歌い始め、ザ・フーリガンズのコーラスと共に心打つシンプルなメロディラインでオーディエンスの心をわしづかみにしたかと思うと、そのまま軽快なリズムで「Marry You」(マリー・ユー)をひたすら楽しく、そして賑やかにパフォーマンスし、会場を幸福感で包んだ。
やはり何もかもすべてがパーフェクトだったBruno Mars氏のジャパンツアー『BRUNO MARS JAPAN TOUR 2022』。追加公演となった10月30日(最終日)は、ダンスフロアと化した東京ドームが揺れていた。公演終了後、オーディエンスが「最高だった!」「すべてが格好良すぎ!」と口々に言っていたのも印象的。筆者は、2014年のワールドツアー『BRUNO MARS THE MOONSHINE JUNGLE TOUR 2014』日本公演(幕張メッセ)も拝見させていただいているが、ソウル、ファンク、R&B、ロックと、ジャンルを超越し、何度観ても飽きさせないBruno Mars氏の魅せる歌唱やダンス、楽曲、パフォーマンス、ステージングに敬服。Bruno Mars氏が放つ楽曲も懐かしさと新鮮さがあり、幅広い世代やジャンルの人々を虜にする。全世界の人々を楽しませ喜ばせる術を熟知しているのだ。既にKING OF POP: 故・Michael Jackson氏や故・Prince氏などにも並んだと言っても過言ではない。いま、全世界で最も観客を動員する理由もよくわかる。Bruno Mars氏、The Hooligans、ジャパンツアー大阪・東京全5公演の完走、お疲れ様でした!素晴らしいパフォーマンスをありがとう!そして、2018年の公演に続き、H.I.P.さんがまたしても素晴らしい仕事をやってのけた!次は、Silk Sonicとして——!?期待したい!