映画『ドリーム』黒人女性たちの誇り高く生き抜く姿勢が垣間見れるファッション

©2016Twentieth Century Fox

映画『Hidden Figures』（邦題：ドリーム）の3人の黒人（アフリカ系アメリカ人）女性の“誇り高く生き抜く”姿勢が垣間見ることができる衣装（場面）写真が公開された。

1960年代初頭のアメリカ合衆国は、人種差別法が存在。白人と有色人種の分離政策による人種差別が横行し、National Aeronautics and Space Administration / NASA（アメリカ合衆国航空宇宙局）のラングレー研究所内でも人種差別や女性蔑視が色濃く、優秀な黒人（アフリカ系アメリカ人）女性たちが計算手として重要な任務を担っていたが、黒人（アフリカ系アメリカ人）女性というだけで想像を超えるような厳しい環境を強いられた。そんな中でもヒトとして、女性として、黒人（アフリカ系アメリカ人）として、主人公のKatherine Goble Johnson（キャサリン・ゴーブル・ジョンソン）、Dorothy Vaughan（ドロシー・ヴォーン）、Mary Winston Jackson（メアリー・ウィンストン・ジャクソン）の“誇り高く生き抜く”という強い姿勢を垣間見ることができるのが彼女たちの装い、ファッションでもある。

映画『Hidden Figures』（邦題：ドリーム）の衣装は、1960年代のアメリカ合衆国（南部）の装い、レトロでガーリー、色鮮やかなファッションが忠実に再現されている。女優/シンガー/作家のTaraji P. Henson（タラジ・P・ヘンソン）演じる主人公のKatherine Goble Johnson（キャサリン・ゴーブル・ジョンソン）は、ピンクのニットベレーをかぶり、淡いピンク色の花柄のワンピースに花の飾りのついたホワイトのカーディガン、花のピアスという全体的に甘めで、優しい女性らしさ溢れるスタイル。一方で仕事中はグリーンやボルドーなどハッキリとした色のワンピースを着て、Yシャツにネクタイ姿の男性職員の中でハイセンスなKatherine Goble Johnson（キャサリン・ゴーブル・ジョンソン）の存在感が目立つ。女優/作家のOctavia Spencer（オクタヴィア・スペンサー）演じるDorothy Vaughan（ドロシー・ヴォーン）はパープルのワンピースに重ね付けネックレスでコーディネート。胸元にコサージュなどを付けるなど小物使いが上手く、リーダー的役割をこなすに相応しい落ち着いた印象を与えている。シンガー/ソングライター/女優のJanelle Monáe（ジャネール・モネイ）演じるMary Winston Jackson（メアリー・ウィンストン・ジャクソン）は、ホワイトのトーク帽を被り、淡い水色でウエストが絞られたタイトめなトップスにフレアスカートのセットアップ。首元の長めのリボンも特徴的。抜群のスタイルがより引き立つメリハリがつく着こなしが多いMary Winston Jackson（メアリー・ウィンストン・ジャクソン）は、ヘアターバンをつけていることも多く、視線を上に向かせ、さらなるスタイルアップ効果を生んでいる。

映画『Hidden Figures』（邦題：ドリーム）の衣装デザインを手掛けたコスチューム・デザイナーのRenee Ehrlich Kalfus（レネー・アーリック・カルファス）は、他の映画作品でもイメージカラーの印象的な衣装を手掛け、映画『Hidden Figures』（邦題：ドリーム）では1960年代初頭のアメリカ合衆国南部のファッションに焦点を当て、3人の女性とその衣装のイメージを膨らませている。Renee Ehrlich Kalfus（レネー・アーリック・カルファス）は、「いろいろと組み合わせた。手作りの衣装一式にしたり、ヴィンテージものを見つけたりして。まず、あの時代の洋服のカタログを大量に見ていくことから始めた。あの当時のシアーズとワーズのカタログを数冊に、他のものも手に入れた。とても参考になった」と拘り抜いて忠実に再現したことを明かした。

National Aeronautics and Space Administration / NASA（アメリカ合衆国航空宇宙局）の頭脳として最も重要な役割を担った3人の黒人（アフリカ系アメリカ人）女性の勇気と感動の物語―映画『Hidden Figures』（邦題：ドリーム）は、2017年9月29日（金曜日）より全国ロードショーで公開される。

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