堂本光一の“フェラーリ愛”が爆発—F1のピット作業に重ね自身の信念を語る“いつも通りやることがすごく大事”
堂本光一さんが映画『フェラーリ』の先行上映会に登壇し、映画『フェラーリ』と自身の“フェラーリ愛”を語った!どのようなことを語ったの!?記事を読み進めよう!
シンガー/ソングライター/俳優/Kinki Kidsの堂本光一が、2024年6月24日(月曜日)に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催された映画『Ferrari』(邦題『フェラーリ』)の先行上映会に登壇した。
映画『フェラーリ』の公開に先駆け、先行上映会が開催され、フェラーリとF1を愛してやまない堂本光一が登壇。おしゃれな黒のセットアップに、胸ポケットにはフェラーリのクラシックボディのカラーを彷彿とさせる赤いポケットスクエアを挿して登場した堂本光一は、第一声「こんにちは。エンツォ・フェラーリの次に“コンメンダトーレ”に就任した堂本光一です」と挨拶し、宣伝コンメンダトーレの就任について聞かれると「滅相もないなという思いなんですけど・・・少年の頃からフェラーリが大好きで、F1が大好きで、公私混同と言ってもいいでしょうかね。そんな中でお話をいただき、荷が重いなという気持ちと嬉しいなという気持ち、そして自分がこうやってお話をすることでフェラーリの素晴らしさが伝わるといいなという思いで、今回受けさせていただきました」と明かした。映画『フェラーリ』を観た感想を聞かれ「ちょっと(客席を)見渡していいですか?どれくらいの方が自分のファンの方なのかはちょっとわかりませんけども・・・」と見渡し、手を振るなどして応えたファンに「あ、あ、そうですか!ありがとうございます。えー・・・たぶん、お前らにはわからん!」とばっさり斬ると、客席からは爆笑と拍手が湧き起こり、堂本光一が「拍手じゃないの!だって、フェラーリに興味ないだろ!」と突っ込む場面も。感想については「ワクワクしながら観たんですけど、ちょっと想像とは違った内容ではありました。フェラーリと聞くと、すごく煌びやかで常にレースも強いといった世界をイメージすると思うんですけど、決してそれだけではないというところが実話として描かれているので、皆さんもびっくりするんじゃないかなと思います。築いてきた礎があるからこそ、いまのフェラーリがあるということ学んでいただければと思います。もっと歴史があるので、1957年以降のフェラーリがどうなっていったのかという話も観てみたいなと思いました」と語り、「その時代の人間模様だとか車の造形、いまは聞けないエンジン音も楽しめるポイント」と付け加えた。“フェラーリ愛”が止まらない堂本光一は、さらに客席に「フェラーリがどういうものか——僕ね、忘れもしないですよ。2006年、トリノオリンピック——皆さん、どんな開会式だったか覚えていますか?」と尋ねると、無反応の客席に「おい!」と突っ込み、背後のパネルのエンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)に「どう?」と自身のマイクを向けて客席の笑いを誘った。さらに作中でも描かれているエンツォ・フェラーリがレースをする理由についても言及し「普通のメーカーさんは、レースに参加して勝つことによってそのメーカーが世界的に有名になって車が売れたらいいなという思いがありますが、フェラーリは逆なんですね。レースに勝つために乗用車を造っている。世界でフェラーリだけじゃないかな」と力説、サッシャ(MC)の「私たちもF1のファンですけど、F1のいまの世界でもそれを貫いているのはフェラーリだけです。車を買うとチームを応援できる唯一の・・・」という補足に堂本光一が「そう!それなんです!だから頑張って所有するんです!」と力強く共感し、自身がフェラーリを所有する理由もそこにあるという。いま注いでいる情熱についても聞かれると、ずっと限界を超えた状態でやってきたというミュージカル『SHOCK』について触れ「ずっとやっている帝国劇場の舞台があるので、そこにはいのちを注いできたというのは間違いないです」と語り、「F1のピット作業も2秒くらいでタイヤ交換を済ませるわけですけど——それもいつも通りの練習をすればできることなんですけど、本番ではそう上手くいかないこともあるわけじゃないですか。彼らはそれをいつも通りやることを目指しているわけですよね。自分も究極を言えば、いつも通り稽古に情熱を注いで、自分を追い込んで、本番も稽古でやってきたことをいつも通りやることがすごく大事なのかなって思いますね。“いつも通り”というのは、難しいです。ミスや色んなことが毎日起こるので、そこをどうやって自分の中でも修正していくのか——大事なことですよね」と、F1のピット作業に重ねて自身の信念を語った。最後に「映画『フェラーリ』は、皆さんが想像している内容とはちょっと違うかもしれません。エンツォ・フェラーリの人間的な部分が描かれています。何かに情熱を捧げていく部分に視点を置いて観てみたりだとか、“車はよくわかんないよ”という方にも車の素晴らしさや美しさ、音の良さも伝わると思います。映画の終盤、レースのシーンでフェラーリが連なって走るところがあるんですよ、そこ痺れますから!そこで痺れない方は、僕とは共感できません(笑)楽しんでいただければと思います」とメッセージで締め括った。
映画『フェラーリ』は、ジャーナリスト/テレビコメンテーター/脚本家/作家のBrock Yates(ブロック・イェイツ/1933 – 2016)によって1990年代からFerrari N.V.(フェラーリ社)の創業者 Enzo Ferrari(エンツォ・フェラーリ/1898 – 1988)が逝去する1988年までのモータースポーツ界が記録された著書『Enzo Ferrari: The Man, the Cars, the Races, the Machine』(邦題『エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像』)を原作に、モータースポーツ界の偉人“オールドマン”と称され、元・プロレーシングドライバーにしてカーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者 エンツォ・フェラーリが59歳を迎えて過ごす1957年の夏、私生活の問題に加え、業績不振により破産寸前の自社が競合他社からの買収の危機に瀕して窮地に立たされるも、起死回生を賭けてイタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む波乱と激動の1年が描かれる。
“F1の帝王“エンツォ・フェラーリの波乱と激動の1年を描く衝撃の実話—映画『Ferrari』(邦題『フェラーリ』)は、2024年7月5日(金曜日)より全国で公開される。
《STORY》1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者 エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む——。
公開: 2024年7月5日(金曜日) 全国で公開
監督: Michael Mann(マイケル・マン)
脚本: Troy Kennedy Martin(トロイ・ケネディ・マーティン)
原作: Enzo Ferrari: The Man, the Cars, the Races, the Machine by Brock Yates(ブロック・イェイツ著『エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像』)
出演: Adam Driver(アダム・ドライバー)、Penélope Cruz(ペネロペ・クルス)、Shailene Woodley(シャイリーン・ウッドリー)、Patrick Dempsey(パトリック・デンプシー)、ほか
配給: キノフィルムズ
映画『フェラーリ』の先行上映会に登壇した堂本光一さんは、冒頭から“フェラーリ愛”が止まらず爆発!熱く、そしてマニアックにEnzo Ferrariやフェラーリ、F1、映画『フェラーリ』を約25分間語ってくれた。トークの中で堂本光一さんが話していたエンターテイナーとしての信念“いつも通り”——できるようでなかなかできない、簡単なようでなかなか難しい——でも“いつも通り”の積み重ねが自信に繋がっていく。自信を持てない現代の若者にも伝えたいのは、“いつも通り”の積み重ねが自分を信じること=自信につながるということ。堂本光一さんがこれまで情熱を注ぎ、ずっと限界を超えた状態でやってきたというミュージカル『SHOCK』が、ここまで長きに渡って上演され、多くの人々に愛されてきたのも、情熱を注いできた稽古や本番、カンパニーの絆、ファンの方々への感謝、ファンの方々の熱い声援の“いつも通り”があるから。建て替えにより来年2025年2月で東京・帝国劇場が休館するとあって、今回の『Endless SHOCK』で終幕する『SHOCK』。『Endless SHOCK』、そして今後にも注目したい!