映画『コヴェナント/約束の救出』ジェイク・ギレンホール“自分に何ができるかを考えるきっかけになる”—インタビュー映像が到着
映画『コヴェナント/約束の救出』で主人公 ジョン・キンリーを演じたジェイク・ギレンホール氏のインタビュー映像が到着した!何を語ったの!?記事を読み進めよう!
映画『Guy Ritchie’s The Covenant』(邦題『コヴェナント/約束の救出』)主人公 ジョン・キンリーを演じた俳優 Jake Gyllenhaal(ジェイク・ギレンホール)のインタビュー映像が公開された。
今回公開されたインタビュー映像は、ジェイク・ギレンホールが本作についてや、本作の監督を務めた映画監督/プロデューサー/脚本家のGuy Ritchie(ガイ・リッチー)監督との仕事について語る。
ジェイク・ギレンホールは、本作の大まかなあらすじを説明した後、「ガイ・リッチー監督にとって制作初期の段階で“2人の人間が正しいことをする”というこの映画の核を発見したことが重要だったのではないかと思います。これはとてもシンプルな物語です。2人の人間がある意味、無理にでも正しいことをしなければいけません。自分の葛藤を解決するためには、それ以外の選択肢がないということです」と物語の核心を明かす。また、ガイ・リッチー監督との仕事について「ガイとの仕事で気に入っているのは、1つずつ構築していくシンプルさです。日々ささいなことを発見し、進化していきます。前日の解釈に新たに積み重ねていきます。最初に彼が言ったのは、楽しい雰囲気の中で映画をつくりたいということでした。僕自身も、創造性は緊張や堅苦しさではなく、面白さや楽しみから生まれると思っています」と、良い作品をつくるためのプロセスの重要性も語っている。
ジョン・キンリーとアフガニスタン人の現地通訳 アーメッドの関係性について「2人の複雑な関係は、とても少ない言葉で成立しています。そこが演者として面白いと思いました。言葉以外の交流によって成り立っている物語といえば、西部劇を思い出します。西部劇では同じ空間に座り、時には馬に乗ったりして言葉がなくても分かり合える関係が描かれますよね」と西部劇に重ね、自身が演じたジョン・キンリーについては「良い人間です。僕はここ数年、そういう役柄を演じることが多くなったように思います。人々は善と悪の境界線を引き、物事を定義しようとする傾向があります。ですが、善悪は分けられるものなのか——僕たち人間は複雑でどんな境遇にあってもそれぞれに人間味があると思います。ここ数年、多くの人たちが大変な苦難を強いられ、今もなお続いています。ジョン・キンリーは、そのような試練の中でも道徳心と人間性を失わない人物だと思います、意識することなく」と世界情勢や現実に重ねて語った。
最後に「この作品はアクションでもありアドベンチャー映画でもあります。こういうジャンルの映画に共通するのは、人の絆や感動が物語の核となっている点ですよね。ハラハラする内容を期待しつつ、最後には感動する自分がいます。感動的な映画は多くありますが、本作もそのうちの1つです。自分に何ができるかを考えるきっかけになります。そして何より面白いです」と締め括った。
国境を越えた2人の固い絆が描かれる衝撃の感動作——映画『Guy Ritchie’s The Covenant』(邦題『コヴェナント/約束の救出』)は、2024年2月23日(祝日・金曜日)より全国で公開される。
《STORY》2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍のジョン・キンリー軍曹(ジェイク・ギレンホール)は、アフガニスタン人通訳として非常に優秀だが簡単には人の指図を受けないアーメッド(ダール・サリム)を雇う。通訳には報酬としてアメリカへの移住ビザが約束されていた。部隊は爆発物製造工場を突き止めるが、タリバンの司令官に大量の兵を送り込まれ、キンリーとアーメッド以外は全員殺される。キンリーも腕と足に銃弾を受け瀕死の状態となるが、身を潜めていたアーメッドに救出される。アーメッドはキンリーを運びながら、ひたすら山の中を100キロ進み続け、遂に米軍の偵察隊に遭遇する。7週間後、回復したキンリーは妻子の待つアメリカへ帰るが、アーメッドと家族の渡米が叶わないばかりか、タリバンに狙われ行方不明だと知って愕然とする。アーメッドを助けると決意したキンリーは、自力でアフガニスタンへ戻る──。
公開: 2024年2月23日(祝日・金曜日)より全国で公開
監督: Guy Ritchie(ガイ・リッチー)
脚本: Guy Ritchie(ガイ・リッチー)、Ivan Atkinson(アイバン・アトキンソン)、Marn Davies(マーン・デイヴィス)
製作: Guy Ritchie(ガイ・リッチー)、Ivan Atkinson(アイバン・アトキンソン)、John Friedberg(ジョン・フリードバーグ)、Josh Berger(ジョシュ・バーガー)
出演: Jake Gyllenhaal(ジェイク・ギレンホール)、Dar Salim(ダール・サリム)、Antony Starr(アントニー・スター)、Alexander Ludwig(アレクサンダー・ルドウィグ)、Sean Sagar(ショーン・サーガル)、Bobby Schofield(ボビー・スコフィールド)、Emily Beecham(エミリー・ビーチャム)、Jonny Lee Miller(ジョニー・リー・ミラー)、ほか
配給: キノフィルムズ
Jake Gyllenhaal氏が、自身が演じたジョン・キンリーについて語る部分「人々は善と悪の境界線を引き、物事を定義しようとする傾向があります。ですが、善悪は分けられるものなのか——僕たち人間は複雑でどんな境遇にあってもそれぞれに人間味があると思います」のコメントで、筆者がお世話になったある方の著書をふと思い出し、本棚から取り出して読み返してみた——その本は、特設テレビドラマ&映画、平成『仮面ライダー』シリーズを手がけてきたプロデューサー 白倉伸一郎氏(東映)の著書『ヒーローと正義』(寺子屋新書)だ。白倉伸一郎氏には、CHALLENGER’S TV beehiveにゲストとしてご出演いただき、同書について語っていただいたことがある。特撮ヒーローから勧善懲悪フォーマットを廃した漢が、私たち自身の問題として、そして自分自身の問題として正義を問い、書いた本なので、興味がある方はぜひ読んでほしい。“正義の味方”を創造してきたからこそ到達した“正義の見方”“善悪二元論の罠”が書かれている。映画『Guy Ritchie's The Covenant』も“正義”のもとにテロと報復の延長上にあるアフガニスタンが舞台。色々と考えさせられそうだ。日本国もいまだに植え付けられた善悪の概念や勧善懲悪(感情論や感覚論)でニュースや物事を判断している人が多く、市民(大衆)を管理したい側の都合の良い裏付けで思う壺、とても危険だと感じる。話が逸れてしまったが、Jake Gyllenhaal氏がGuy Ritchie監督作品に出演するのは今回の本作が初だったが、Guy Ritchie監督の次回作にもJake Gyllenhaal氏の出演が決定しているという。次回作にも期待大!