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映画『The Son/息子』フロリアン・ゼレール監督のインタビュー映像が到着—“自分は大きな社会の一員だと感じてほしい”

映画『The Son/息子』の監督を務めたフロリアン・ゼレール監督のインタビュー映像が公開された!どのようなことを語っているの!?記事を読み進めよう!

 
The Son|The Son/息子
左から)ヒュー・ジャックマンさん、ローラ・ダーンさん、フロリアン・ゼレール監督 © THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.
The Son|The Son/息子

フロリアン・ゼレール監督とヒュー・ジャックマンさん © THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

映画『The Son』(邦題『The Son/息子』)の監督を務めた映像作家/劇作家/映画監督のFlorian Zeller(フロリアン・ゼレール)監督のインタビュー映像が公開された。

 

今回公開されたインタビュー映像では、フロリアン・ゼレール監督が「戯曲や脚本を書く際は、たいてい特定の俳優を想定している。アイデアが浮かびやすいからだ。でも『The Son』ではそうじゃなかった。頭にあったのはアンソニー・ホプキンスだけ」と、俳優/監督/プロデューサーのAnthony Hopkins(アンソニー・ホプキンス)の出演を想定していたことを明かす。また、面識のない俳優のHugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)から自分を起用するように説得したいという内容の手紙が届いたことも明かし、新型コロナウイルスによる感染症のパンデミック禍のためにリモートで面談してその20分後には役をオファーしたほど、ヒュー・ジャックマンの謙虚さや正直さに心を動かされたようだ。さらに女優のLaura Dern(ローラ・ダーン)や女優のVanessa Kirby(ヴァネッサ・カービー)、俳優のZen McGrath(ゼン・マクグラス)の起用のきっかけや印象も語っている。演出については、リハーサルの重要性を認めつつ本作では台本の読み合わせはしたもののリハーサルをほとんどしなかったようで「この映画ではリハーサルをしないほうが、インパクトがあり、効率的だと直感的に思った」と語り、「俳優たちには演技をしてほしくなかった。正直な反応を見せてほしかったんだ。ありのままでいることにより独自性と力強さを持つ作品を撮れる」と、原作である戯曲とは違った演出・方法で本作の撮影をしたという。本作のテーマである心の病については、「今の世の中の状況が物語の緊急性を高めている。本作はパンデミックを経て、より真実味がさらに増したと思う。なぜなら多くの人がつらく大変な状況を経験したからだ。孤独や不安にも直面してきた。心の病を抱える人は多く、それが心の病だと気づいていない人もいる。独りで痛みに耐えている人もたくさんいる。そういう問題についてもっと話し合うべきだ。話せば話すほど、口にしてもいいのだと思えるようになる。それはみんなのためになることだ。この問題については、無知と恥が広く見られる。無知と恥は痛みを引き起こす。実生活で心の病を抱えた子どもがいる場合、対処の仕方はわからない。わからなかったとしてもいいんだよ。でも、そういう問題に直面する時は、迷いや恐れ、痛みを独りで抱えることになる。本作を通して自分は大きな社会の一員だと感じてほしい。みんなも同じ気持ちだとね。つらい経験を共有することは、助けになり、癒しになると思う」と、世界中の多くの人々が抱えるメンタルヘルスの問題についてさまざまなところでもっと話し合われ、思いや経験を共有するべきとだという強いメッセージで締め括っている。

愛しているのに届かない親と子の心の距離を描く、愛と衝撃の物語—映画『The Son』(邦題『The Son/息子』)は、2023年3月17日(金曜日)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で上映中。

RECOMMEND
INFORMATION

《STORY》優秀な弁護士のピーター・ミラー(ヒュー・ジャックマン)は新たな家族と幸せな日々を送っていた。そんな時に、前妻と暮らしていた17歳の息子ニコラス・ミラー(ゼン・マクグラス)が、ピーターのもとに引っ越したいと訴える。ニコラスは心に病を抱え、絶望の淵にいたのだ。ピーターは息子を受け入れ生活を始めるが……。
 
公開: 2023年3月17日(金曜日)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督: Florian Zeller(フロリアン・ゼレール)
脚本: Florian Zeller(フロリアン・ゼレール)、Christopher Hampton(クリストファー・ハンプトン)
製作: Florian Zeller(フロリアン・ゼレール)
製作総指揮: Hugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)
原作: Le Fils / The Son by Florian Zeller(戯曲『Le Fils』 by フロリアン・ゼレール)
出演: Hugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)、Laura Dern(ローラ・ダーン)、Vanessa Kirby(ヴァネッサ・カービー)、Zen McGrath(ゼン・マクグラス)、Anthony Hopkins(アンソニー・ホプキンス)、ほか
配給: キノフィルムズ

 

 

© THE SON FILMS LIMITED AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

メンタルヘルスの問題は、新型コロナウイルスによる感染症のパンデミック禍でより浮き彫りになったが、実はそれよりも以前から浮き彫りに。人によってさまざまな要因・原因があるために一概には言えないが、もっとさまざまな場所でメンタルヘルスとその問題について話し合い、情報や思い、経験を共有することで、誰かの理解や助けにもなるはずだ。映画『The Son』を観て、家族や友人、仲間、恋人ともメンタルヘルスについて話し合って共有してほしい。他人事ではなく、自分事としても。

 
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