特撮のDNA/平成ガメラ3部作展が東京タワーで開幕—新たに蘇ったガメラとギャオスをついに一般公開、邪神〈イリス〉も降臨
日本国の宝“特撮”(特殊技術)の真髄を体感することができる『特撮のDNA』の新たな展覧会が開幕した!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
日本国の宝“特撮”の真髄を体感することができる展覧会『特撮のDNA/平成ガメラ3部作展』が、2022年8月11日(祝日・木曜日)に東京・東京タワー タワーホールで開幕した。
本展の開幕に先駆け、8月10日(水曜日)に内覧会が開催され、特技監督/美術デザイナーの三池敏夫や映画監督/特技監督/造形作家/特殊メイクアップアーティストの原口智生ら関係者が出席したほか、特撮テレビドラマシリーズ『ウルトラマン』でフジ・アキコ隊員役を務めた女優の桜井浩子、世界的なダンサー/アーティスト/コレオグラファーのKento Mori(ケント・モリ)、アーティストのL1vEらも会場を訪れ、花を添えた。
本展は、1958年の開業以来、東京のシンボルとして、そして特撮映画では都市破壊の象徴や怪獣バトルの舞台として、幾度となく描かれてきた東京タワーを会場に、大映(現・KADOKAWA)特撮である“平成ガメラ”シリーズ3部作をフィーチャーし、実際に撮影で使われた本物のスーツやプロップ、ミニチュア、資料を展示。
特撮史に金字塔を打ち立てた名作・1995年公開の映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』の撮影で使用されたガメラのスーツ(1996年公開の映画『ガメラ2 レギオン襲来』に転用されたため現存しない)がクラウドファンディングによる支援を受けて復元・永久保存化され、復元作業の様子を収めた写真と共に初めて一般にお披露目されているほか、同じく1995年公開の映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』屈指の名シーンに使われたギャオス(通称“お座りギャオス”)がクラウドファンディングによる支援を受けて修復され、修復作業の様子を収めた写真と共に初めて一般にお披露目。さらに三池敏夫の設計によって製作されたギャオスが巣食う東京タワーの1/70スケールミニチュア、撮影毎(アップショット用やロングショット用、遠景用、飛行用)に使用されたミニチュアやスーツ、スーツ頭部、モデル、劇中に登場するHUMVEEや自衛隊ヘリコプターのミニチュア、1999年公開の映画『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』のイリス幼体や最終決戦をオマージュしたジオラマ、“平成ガメラ”全シリーズの特技監督を務めた特技監督/映画監督/映像作家の樋口真嗣監督による画コンテやイメージスケッチなども特撮のDNAで初めて公開され、貴重な造形物や資料など約100点が展示されている。
画コンテやイメージスケッチなどからも見て取れる綿密に練られた特殊技術と撮影のプラン、匠により細部まで作り込まれた造形の数々に“平成ガメラ”シリーズを手がけたスタッフ陣の“特撮魂”を感じることができる。
展覧会『特撮のDNA/平成ガメラ3部作展』は、2022年8月28日(日曜日)まで東京・東京タワー タワーホールで開催。スペシャルイベントとして、8月13日(土曜日)には原口智生によるトークショー&ナイトツアー『祝G1ガメラ復活!「ガメラは甲羅が命」』、8月20日(土曜日)には三池敏夫によるトークショー&ナイトツアー『東京タワー——都市破壊の象徴』も開催される。
日程: 2022年8月11日(祝日・木曜日)から8月28日(日曜日)
時間: 11時00分から19時00分、金曜日のみ11時00分から21時00分(最終入場は閉場30分前まで)
会場: 東京・東京タワー 地下1階 タワーホール フットタウン内(東京都港区芝公園4-2-8)
料金: 入場特典(特製うちわ)付き 一般(高校生以上) 当日 1,700円(税込) 前売り 1,500円(税込) / 小学生・中学生(6歳から15歳以下) 当日 800円(税込) 前売り 700円(税込) / 未就学児・5歳以下 無料 / その他
注意: 情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合や、休業となる可能性もあります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
備考: 入場特典はなくなり次第終了となります。小学生以下の方の入場には高校生以上の同伴者が必要となり、同伴者はチケットを購入する必要があります。
お問い合わせ: 特撮のDNA公式サイトのお問い合わせフォームよりお問い合わせください。
展覧会『特撮のDNA/平成ガメラ3部作展』は、スーツやミニチュア、モデル、プロップ、資料が予想以上多く展示されており、見応え十分で見る価値大いにあり!クラウドファンディングで新たに蘇ったガメラと“お座りギャオス”も見事に復元・修復されている!驚いたのは、アップショット用やロングショット用などの撮影毎に頭部や手が作られ、撮影に使われていたということと、樋口真嗣監督の画コンテやイメージスケッチが上手すぎて、このままコミック化してほしいというくらいのレベルのイラストと描き文字だということ。終盤、映画『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』の最終決戦をオマージュしたジオラマが展示されているが、すんごい迫力!いままで以上に特撮とガメラが好きになり、年齢に関係なく楽しめる展示となっている!ちなみに、世界的なダンサーのKento Mori氏は、8月29日(月曜日)に東京タワー(RED° TOKYO TOWER SKY STADIUM)で開催されるイベントのミーティングのために東京タワーに来ていたところ、筆者と数年ぶりに再会!本展について話したところ、興味を持っていただき、一緒に内覧会に出席。Kento Mori氏も特撮の素晴らしさと展示に感心していた。