セサミストリートが日本国で教育プログラム『夢をえがき、計画をたて、行動する』を本格始動—クッキーモンスターも登場
世界150の国と地域で愛され続けている子ども向け教育テレビ番組『SESAME STREET®』(セサミストリート®)や子どもの教育プログラムを手掛けるアメリカ合衆国のNPO(非営利組織)Sesame Workshop(セサミワークショップ)が、メットライフ財団とパートナーシップを組んで世界で展開する教育プログラム『Dream, Save, Do: Financial Empowerment for Children and their Families』(夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント)の日本版発表記念シンポジウムを東京・YouTube Space Tokyoで開催した。
教育プログラム『夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント』は、セサミワークショップがメットライフ財団の助成を受けて、世界中で展開する教育プログラム。小さな子どもからファミリーを対象とし、「できる!」「どうやったらできる?」「必要なものは?」の3つの要素を掲げ、お金の使い方、蓄え方、分かち合うこと、そして、寄付することなどに対する理解を深めるための教材やガイドを提供、ワークショップを開催。既に日本国の小学校においてもワークショップが実施されており、教育関係者や保護者からも注目を集めている。
シンポジウムの基調講演には、アメリカ合衆国から来日したセサミワークショップ CEOのJeffrey D. Dunn(ジェフリー・D・ダン)、メットライフ生命 代表執行役会長/社長のSachin N. Shah(サシン・N・シャー)、セサミストリート®の人気キャラクター:Cookie Monster(クッキーモンスター)が登壇。セサミワークショップのジェフリー・D・ダンは、「東京に戻ってくることができて嬉しく思います。2009年以来、メットライフ財団とパートナーシップを組み、命や健康を守ることにもなる、歯を磨く、手を洗うということの重要性と基本的なことを子どもたちに教え、伝えてきました。そして、重要な健康には3つあります。身体の健康、精神的な健康、金銭的な健康(健全性)。この金銭的な健康(健全性)、賢いお金の使い方の学習を、幼い頃から始めることが大事です」と語った。そして、ジェフリー・D・ダンから紹介され、クッキーモンスターが登場。クッキーモンスターは、空手マスターになるための夢を叶えるプロセスを説明し、SESAME STREET® Japan(セサミストリート®日本国版)のYouTubeチャンネルで配信している『Cookie Monster News』(クッキーモンスター・ニュース)が小学校で活用されている事例を紹介。生中継で繋がれた前原小学校の小学生たちからは、クッキーモンスターの登場に大きな歓声が沸いた。
パネルディスカッションには、パネリストとして、東京大学・慶應義塾大学教授の鈴木寛、ナガセ代表取締役社長の永瀬昭幸、マネックス証券代表取締役会長CEOの松本大、モデレーターとしてCANVAS理事長の石戸奈々子が登壇し、「日本の子どもたちが夢を描き、叶えるために必要なものは何か」をテーマに、日本国の子どもたちの将来について本音で語り合った。パネリスト3人が共通して語ったことは、(申し訳ないが)昔の感覚や価値観を押し付け、物事を言ってしまう、いまについて勉強しない母親が子どもの夢や希望を潰していることが多いと分析。そして、Financial Empowerment(ファイナンシャル・エンパワーメント)とは、自立=親からの自立、社会的な自立、経済的な自立であるという結論に至り、これからは日本人(特に子どもや若者たち)の自己肯定感を高め、自分の人生を誰かにプロデュースしてもらうのではなく、自分で自分の人生をデザインし、プロデュースしていくこと=夢をえがき、計画をたて、行動することの重要性、お金の使い方の重要性、人間関係やコミュニケーションの重要性を語った。他にも、現在と未来の教育に、非常に有効的でポジティブな討論が繰り広げられ、招待された教育関係者や小学校教諭など約50名は、真剣に聞き入っていた。
いままで日本国では、家庭でも教育の場でも、子どもへの経済・金銭・金融に関する教育をタブー視してきた傾向があり、子どもの頃から学習をしていないことで、学生や青年になっても経済・金銭・金融に関する知識、現実の社会の中で生かされ生きていくための知恵も貧しい現状がある。しかし、教育プログラム『夢をえがき、 計画をたて、 行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント』は、そんな日本国の現状や教育に変革的で、現代の子どもや若者たちにとっても非常に有効的な手段、教育プログラムになりそうだ。また、これは日本国ではまだまだ馴染みが薄い国連の「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」にも繋がってくることだが、経済・金銭・金融に限らず、子どもたちが自分自身や周囲について、自身の将来、日本国や世界の未来について、自分で考え、行動していくということは、彼らが大人になったときに同じように自分の子どもにも自分で考えさせ、行動させるようになることにも繋がり、良い循環を生むことも期待できる。
セサミワークショップ 日本事務局は、この9月から教育プログラム『Dream, Save, Do: Financial Empowerment for Children and their Families』(夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント)を導入する学校や教育機関の募集を本格的に開始する。
”Dream, Save, Do”で、クッキーモンスターと一緒に夢を叶えよう!
夢をえがき、 計画をたて、 行動する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント
SESAME STREET®(セサミストリート®)は、世界中のすべての子どもたちが“かしこく”“たくましく”“やさしく”育つことを支援し、研究結果に基づいた各国・各コミュニティのニーズや文化に合ったコンテンツ、メディア、教育プログラムを提供しているアメリカ合衆国の非営利組織 Sesame Workshop(セサミワークショップ)/旧・Children’s Television Workshop(チルドレンズ・テレヴィジョン・ワークショップ)によって制作され、1969年にスタートした子ども向け教育テレビ番組。
アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンにあるとされる架空のストリート「セサミストリート」とこのストリートにあるとされるテラスハウスを舞台に、パペッティア/映画製作者/プロデューサー/カートゥーニストのJim Henson(ジム・ヘンソン)が創作したマペットと呼ばれる独創的なキャラクター:Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)、Big Bird(ビッグバード)、Oscar the Grouch(オスカー・ザ・グラウチ)、Bert(バート)、Ernie(アーニー)、Grover(グローバー)たちと、ヒューマンキャストと呼ばれる俳優たちが、様々なコーナーを繰り広げる。また、各界の著名人やセレブリティーがゲストとして出演し、マペットたちと共演する。
SESAME STREET®(セサミストリート®)は、1969年に誕生して以来、世界150の国と地域で愛され続け、世界の放送業界でも名誉と権威のあるEmmy Awards(エミー賞)を164個も受賞し、いまもなお毎年新たな複数の受賞によって記録を更新し続けている。
Sesame Workshop
http://www.sesameworkshop.org
セサミワークショップ 日本事務局
http://sesamestreetjapan.org
SESAME STREET®
https://www.sesamestreet.org
セサミストリート® 日本国版
http://sesame-street.jp