世界自閉症啓発デーイベント開催、青に込めたセサミストリートの仲間たちの想い

 
©2018 Sesame Workshop

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世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)の啓発イベントが、一昨日2018年4月2日(月曜日)に東京タワーで開催された。

 

厚生労働省を中心に関係団体が協力して組織した世界自閉症啓発デー実行委員会は、一昨日2018年4月2日(月曜日)の世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)と、2018年4月8日(日曜日)までの発達障害啓発週間のスタートに合わせ、啓発イベントを開催。東京タワー正面玄関前に設けられた特設会場では、各団体がブースを出展したり、発達障がいを抱える人たちがステージ上でパフォーマンスをしたりするなどして、観光客や行き交う人々に、自閉症をはじめ、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障がい、学習障がい、注意欠陥多動性障がいなどの発達障がい、それらを抱える人たちへの理解を求めた。

また、今年の日本国の世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)は、厚生労働省と、150の国と地域で愛され続けている子ども向け教育テレビ番組『SESAME STREET®』(セサミストリート®)がコラボレーションし、自閉症の特性がある女の子Julia(ジュリア)、Julia(ジュリア)の友達で良き理解者でもあるElmo(エルモ)やCookie Monster(クッキーモンスター)、Big Bird(ビッグバード)、Grover(グローバー)、Abby Cadabby(アビー・カダビー)が、世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)と自閉症についてわかりやすく説明しているリーフレットやポスターに登場。啓発イベントにもJulia(ジュリア)、Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)がスペシャルゲストとして参加し、会場を訪れた人々と写真撮影をするなどして交流。SESAME STREET®(セサミストリート®)とのコラボレーションによって、より多くの人々に自閉症をはじめとする発達障がいに関する正しい知識や情報、理解が広がり、たくさんの笑顔が溢れた。

今年で7回目を迎えた世界自閉症啓発デー 東京タワー・ライト・イット・アップ・ブルー点灯(式)には、厚生労働大臣の加藤勝信大臣や総務大臣/女性活躍担当大臣/内閣府特命担当大臣の野田聖子大臣、超党派の議員、日本自閉症協会の市川宏伸も出席。Julia(ジュリア)、Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)も登壇し、Julia(ジュリア)のテーマソングを会場にいた全員で大合唱した後、“みんなちがって、みんないい”、“わたしたちは、みんなともだちになることができる”というメッセージと想いを込めて点灯ボタンを押して東京タワーを青(ブルー)に染めた。東京タワーと同様、全国各地のランドマークも青く光り輝き、その様子がInstagram(インスタグラム)などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にも多数投稿され、話題に。青(ブルー)は、“希望”や“癒し”を意味し、世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)のシンボルカラーとしても世界中で認知されている。

日本国では、自閉症をはじめとする発達障がい、それらを抱えている人たちへの理解は、残念ながらまだまだ低い。自閉症の原因は特定されていないものの、脳の機能障がいであることがわかっており、症状や重度は外見ではわかりにくく、他人の感情を理解することが難しい、自分の感情を表現するのが難しい、コミュニケーションを取ることが難しい、特定の言動パターンを繰り返すなど、それぞれである。心の病という間違った認識もあり、それが原因で発達障がいを抱える本人はもちろん、家族が辛い思いをすることも少なくない。世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)と発達障害啓発週間を機に少しでも多くの人々に正しい知識や情報が広がり、理解が深まっていくことを願いたい。

他者やよそ者、異種を恐れ、不寛容な空気が蔓延する現代だからこそ、“自分で”“自分が”生きるではなく、“みんなで”“みんなが”生かされ生きる。自分の中の“普通”とは何か・・・そんな疑問も抱きながら、みんなそれぞれが“スペシャル”であることを認識し、Elmo(エルモ)やCookie Monster(クッキーモンスター)のように様々な個性や特徴を持った人たち、自閉症の特性があるJulia(ジュリア)のように様々な障がいや病気を抱える人たちを理解し、尊重し合い、寄り添う優しい社会・世界を築いていくことが、私たちみんなに優しい社会・世界になっていく。そして、Julia(ジュリア)やElmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)たちのようにお互いが温かい友情や絆、関係性を深めていくことの大切さ、そして、SESAME STREET®(セサミストリート®)のようにまずは自分たちの身近から温かいコミュニティを作っていくことの大切さを、SESAME STREET®(セサミストリート®)の仲間たちは教えてくれている。

アメリカ合衆国のNPO(非営利組織)で子ども向け教育テレビ番組『SESAME STREET®』(セサミストリート®)や子どもの教育プログラムを手掛けるSesame Workshop(セサミワークショップ)の日本事務局は、今回の世界自閉症啓発デー(World Autism Awareness Day)を機に日本国においてもJulia(ジュリア)を中心に“多様性とインクルージョン”をテーマにした活動を積極的に進めていく。

世界自閉症啓発デー 日本実行委員会
http://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/

世界自閉症啓発デー×セサミストリート® インタビュー映像

スペシャルゲスト: Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)、Julia(ジュリア)
出演(声&パペティア): 松本健太、菊地慧、竹田佳央里、ほか
インタビュアー: Ryohei Ryan Ebuchi
取材協力: Sesame Workshop、セサミストリートジャパン、長岡 学、吉田麻鈴、世界自閉症啓発デー2018実行委員会、厚生労働省

 

SESAME STREET | セサミストリート

SESAME STREET®(セサミストリート®)は、世界中のすべての子どもたちが“かしこく”“たくましく”“やさしく”育つことを支援し、研究結果に基づいた各国・各コミュニティのニーズや文化に合ったコンテンツ、メディア、教育プログラムを提供しているアメリカ合衆国の非営利組織 Sesame Workshop(セサミワークショップ)/旧・Children’s Television Workshop(チルドレンズ・テレヴィジョン・ワークショップ)によって制作され、1969年にスタートした子ども向け教育テレビ番組。

アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンにあるとされる架空のストリート「セサミストリート」とこのストリートにあるとされるテラスハウスを舞台に、パペッティア/映画製作者/プロデューサー/カートゥーニストのJim Henson(ジム・ヘンソン)が創作したマペットと呼ばれる独創的なキャラクター:Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)、Big Bird(ビッグバード)、Oscar the Grouch(オスカー・ザ・グラウチ)、Bert(バート)、Ernie(アーニー)、Grover(グローバー)たちと、ヒューマンキャストと呼ばれる俳優たちが、様々なコーナーを繰り広げる。また、各界の著名人やセレブリティーがゲストとして出演し、マペットたちと共演する。

SESAME STREET®(セサミストリート®)は、1969年に誕生して以来、世界150の国と地域で愛され続け、世界の放送業界でも名誉と権威のあるEmmy Awards(エミー賞)を164個も受賞し、いまもなお毎年新たな複数の受賞によって記録を更新し続けている。

Sesame Workshop
http://www.sesameworkshop.org
セサミワークショップ 日本事務局
http://sesamestreetjapan.org
SESAME STREET®
https://www.sesamestreet.org
セサミストリート® 日本国版
http://sesame-street.jp

 

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