企画展『マンモス展—その「生命」は蘇るのか』開幕—マンモスと一緒に生命とは何かを考える
過去(紀元前50,000年前)
太古の時代、マンモスはどのような環境で、どのように生きていたのか・・・人類との関わりはあったのか・・・そして、なぜ絶滅してしまったのか・・・この展示ゾーンでは、ロシア連邦の特別重要文化財「チュラプチンスキーのケナガマンモス」の骨格標本をはじめ、ケナガマンモスの各部位の骨格標本、同じ時代に生きたホラアナライオンやケサイなどの生物の骨格標本、遺跡から発掘された骨角器や石器が展示され、マンモスが生きた太古の地球の姿が明らかになる。
38年ぶりに来日した仔ケナガマンモス(標本)
ロシア連邦シベリアの沼地にはまり込んでそのまま死んでしまった仔ケナガマンモス「ディーマ」(標本)が38年ぶりに再来日し、展示されている。短い時間で深く地中に埋もれ混んで永久凍土の中に保存されたために微生物による分解や肉食獣による餌食にならず、全身が綺麗な状態で残ったと考えられている。
現在(2018年から2019年)
近年の気候変動の影響もあり、永久凍土が溶け始めていることで、ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から状態の良いマンモスなどの古生物の冷凍標本が次々と発掘されている。企画展『マンモス展—その「生命」は蘇るのか』は、昨年2018年にロシア北東連邦大学北方応用生態研究所と発掘調査隊を編成、シベリアで永久凍土を調査した結果、新たに冷凍標本を発見し、発掘。この展示ゾーンでは、世界初公開を含む貴重な冷凍標本が、今回のために特別に製作された冷凍展示室で展示されている。
永久凍土(レプリカ)
企画展『マンモス展—その「生命」は蘇るのか』, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
編後