ディーン・フジオカが国立西洋美術館「西洋絵画、どこから見るか?」に登場—“美術館で新しい人生の楽しみ方を見つけてほしい”
展覧会「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」の内覧会にディーン・フジオカさんが登壇した!どのようなことを語ったの!?記事を読み進めよう!


フランシスコ・デ・スルバラン《聖ドミニクス》1626-1627年/国立西洋美術館蔵のポーズを真似るディーン・フジオカさん ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
展覧会「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」のマスコミ・報道関係者向け内覧会が2025年3月10日(月曜日)に国立西洋美術館(東京・上野公園)にて開催され、俳優/シンガー/ソングライター/映画監督/プロデューサーのDean Fujioka(ディーン・フジオカ)が登壇した。
展覧会「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」の開幕に先駆け、マスコミ・報道関係者向けの内覧会が開催され、本展音声ガイドのナビゲーターを務めたディーン・フジオカが登壇。本展を一足早く鑑賞したディーン・フジオカは「生で見ることの迫力や奥行きを感じました。1点1点という意味でも奥行きというものがあると思うのですが、連続性の中で感じられる奥行きやその時代の空気を、まさに時空を超えて感じることができました。画像とかで見るのとは伝わってくるものが違うなと、今日ここに来て思いました」と感想を語り、音声ガイドの収録時に意識した点について聞かれると「タイトルが“どこみる展”(どこから見るか?展)なので、色々な見方があると思うのですが、それぞれの楽しみ方、視点の持ち方をナビゲートできるようなポイントをわかりやすく簡潔に伝わるように意識して収録させていただきました。色々な時代の背景であったり、社会の空気であったり、宗教観であったり——何を描くかというモチーフの選び方、タッチ、画法、そういった判断の基準になる要点を打ち合わせの中で教えていただいて、自分なりに解釈してナビゲーションの中で伝えることができたらと思いました」と、“どこみる展”の意図が変わってくるので押し付けがましくならないようなナビゲーションにしたという。さらに本展が西洋絵画の新しい見方を提案しているということでディーン・フジオカの視点について聞かれると「それを言語化してみるというところで、意外と自分の中で思いもよらなかったゴールに辿り着くというのが自分の体験としてはあります。なぜこの人は・・・このテーマで・・・というように自分の中で自問自答して、その中でコンポジションや色使いなども勝手に想像して物語を作り出していくような楽しみ方をしていると、自分なりの、その日の、そのときの見方、楽しみ方が生まれるのかなと思います」と絵画の見方、楽しみ方を提案。MCが「まずは自分が絵の前に立って対峙して自分の中の感性と語り合うということですね」とまとめると、「格好良く言うとそうですね!平たくいうと、自分の中でボケとツッコミを無限に繰り返すみたいな感じですけど——」と会場の笑いを誘い、続けて「何をしてはいけないというのがないカジュアルな状態で楽しんでみるという、美術館の新しい楽しみ方が見つかったらいいなと思います」と気軽に美術館や絵画の見方、楽しみ方を見つけてほしいと提案を重ねた。最後に「色々な方に楽しんでいただけたらいいなと思っています。よく美術館に足を運ぶ、絵画に親しみがあるという方もまた新たな楽しみ方をしてもらいたいです。600年の幅で作品が選ばれているということで、文脈で見たときにその時代の空気感、時代時代の生活様式、宗教観、変化——日々の生活の中でどういった場面があって、なぜこれがテーマやモチーフとして選ばれて、どのようにして光が当たって描かれているのか——いままで美術館に行ったことがない、絵画って難しそう、どうやって楽しんだらいいのかわからないという方こそ、ここから“どこみる展”から始めて、美術館で新しい人生の楽しみ方みたいなものを見つけてもらえたらいいななんて個人的に思っています。1度とは言わず、2度でも3度でも足を運んでいただけたら嬉しいです」とメッセージで締め括った。
展覧会「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」は、“作品をどのように見ると楽しめるか”という観点から、鑑賞のヒントを提案する展覧会。アメリカ合衆国・サンディエゴ美術館から出品されるGiorgione(ジョルジョーネ/1477 – 1510)やJuan Sánchez Cotán,(サンチェス・コターン/1560 – 1627)など、世界に冠たる傑作を含む49点は日本国初公開となる。ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史をたどりながら、「私はここを見る」——ひとりひとりの“どこみる”を探して楽しんでほしい。
展覧会「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」は、2025年3月11日(火曜日)から6月8日(日曜日)まで国立西洋美術館(東京・上野公園)にて開催。尚、東京会場終了後は、6月25日(水曜日)から10月13日(祝日・月曜日)まで京都・京都市京セラ美術館にて巡回展が開催される(※東京会場とは出品作品が異なる)。
日程: 2025年3月11日(火曜日)から6月8日(日曜日)
時間: 9時30分から17時30分、毎週金曜日・土曜日は20時00分まで(入館は開館の30分前まで)
休館: 月曜日、5月7日(水曜日)、ただし3月24日(月曜日)、5月5日(祝日・月曜日)、5月6日(休日・火曜日)は開館
会場: 国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
料金: 当日 一般 2,300円(税込) / 大学生 1,400円(税込) / 高校生 1,000円(税込) / 中学生以下・心身に障がいのある方及び付添者1名 無料※入館の際に学生証または年齢を確認できるもの、障がい者手帳等要提示
主催: 国立西洋美術館、サンディエゴ美術館、日本経済新聞社、TBS、TBSグロウディア、テレビ東京
注意: 会期や開館時間等に変更が生じる場合や、休館となる可能性があります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
備考: 観覧当日に限り本展の観賞券で常設展もご覧いただけます。
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5541-8600
国立西洋美術館
https://www.nmwa.go.jp
絵画や美術館の見方、楽しみ方を提案してくれたディーン・フジオカさん!本展を一足早く鑑賞し、ディーン・フジオカさんも“なぜ”作者は?テーマは?モチーフは?コンポジションは?画材は?画法は?など、自分の中でボケとツッコミを無限に繰り返しながら物語を自由に想像し、感じ、考えて楽しんだようだ!ここ10年以上、展覧会ブームとなっているが、年々マニアックになり、敷居が高くなり、各展覧会のテーマがわからない人や少し興味・関心があるけど行きづらい人は置いてきぼり感を感じていた人も多いはず。そんな中で、世界に冠たる傑作ばかりを展示、日本国初公開するのに、鑑賞する人が自分で作品の見方や楽しみ方を見つけることができる展覧会として「西洋絵画、どこから見るか?—ルネサンスから印象派まで」が開催!本来、アートというのは、わからなくてもいいし、想像する、感じる、考えることが大事なのであって、自由である。しかし、作者が存命時に言った、書いた、残したを除けば、誰かが勝手に評論したものが解説となり、なぜか断言・断定されていることも多い。それがマニアックにし、敷居を高くしている傾向がある。本展は、もちろん時代や作品の解説はあるが、“ここから見ると面白い!”というヒントがあるので、作品を自分なりに想像し、感じ、考えて楽しむことができるので、美術館に初めて行く人も、西洋絵画を初めて鑑賞する人も、一歩先の美術鑑賞にもおすすめできる。