スヌーピーミュージアムがリニューアル—スヌーピーの大きな口から『PEANUTS』の世界へ、たくさんの笑顔が溢れる聖地に
スヌーピーファンの聖地 スヌーピーミュージアムが2月1日にリニューアルオープンした!どのようなミュージアムに生まれ変わったの!?記事を読み進めよう!
このコミックストリップは、アメリカのポップカルチャーで非常に重要な意味を持つものです。黒人のキャラクター フランクリンが初めてアメリカの新聞のコミックとして登場した原画です。1968年、アメリカが人種問題で揺れ動いていたときに、1人の女性ファンがチャールズ M. シュルツ氏に手紙を送り、“黒人のキャラクターを登場させてはどうだろうか”“アメリカの一般的な家庭の子どもが他の人種の子どもと交流しているということを描くのは非常に良いのではないだろうか“と提案しました。それまでアメリカのコミックでは、黒人のキャラクターは人種差別を受けるような形でしか描かれたことがなかったのです。チャールズ M. シュルツ氏は、“良いアイデアだけど、これを正しくできるどうか正直わからなかった”と話していたことがあります。どのようにしてこのキャラクターを自然な形で登場させるかを考えた結果、ビーチで会うという形でフランクリンが登場しました。その後、フランクリンは、『PEANUTS』の中でも中心的なキャラクターとして残るようになりました。描かれているビーチは、私たちがいるソノマ郡(チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンターがある地)によくある風景・光景です。
『PEANUTS』の世界で旅を語るときにオラフとアンディの存在は欠かせません。この2人は、目的地はわかっているのですが、ものすごく方向音痴なキャラクターです。私は、もこもこしてかわいいアンディが特に好きで、チャールズ M. シュルツ氏が最後に飼っていた犬がモデルになっています。チャールズ M. シュルツ氏は、知り合いだけではなく、自分のペットをモデルにしてキャラクターを創っていました。
スヌーピーミュージアムがリニューアルオープンするということで、久々に同ミュージアムへ!まず巨大なスヌーピーが口を大きく開けて来場者を迎える「スヌーピー・エントランス」の斬新さとインパクトに度肝を抜かれたが、日本人がスヌーピーをきっかけに『PEANUTS』の世界を知った経緯を考えれば、スヌーピーの口を通り抜けて『PEANUTS』の世界が広がる同ミュージアムに入って行くアイデアは素晴らしく、来場者もワクワクするはずだ。「ウェルカム・スヌーピー」や「スヌーピー・ワンダールーム」、「スヌーピー・ルーム」も、『PEANUTS』ファンはもちろん、まだ『PEANUTS』を知らない人でもその魅力を知り、楽しむことができる充実した内容になっている。新しい企画展「旅するピーナッツ。」は、思いもよらぬサプライズが待ち受けていた——それは、フランクリンがアメリカ合衆国の新聞のコミックストリップにアフリカ系のキャラクターとして初めて登場した歴史的価値・意味のある原画の展示だ。フランクリンの登場は、1950年代に公民権運動が起こり、1968年にMartin Luther King Jr.牧師が暗殺され、アフリカ系の人々や有色人種の人々に対する人種差別問題で揺れ動いていたアメリカ合衆国では画期的な出来事だった。自然な形で登場したフランクリンと謙遜したチャーリー・ブラウンの会話、そしてアフリカ系のキャラクターだからといって肌を黒く塗りつぶさなかったCharles M. Schulz氏の表現力も素敵なので要チェック!後日、スヌーピーの「ぬいぐるみワークショップ」体験とPEANUTS Cafe SNOOPY MUSEUM TOKYOのリポートも掲載されるのでお楽しみに!