スヌーピーミュージアムがリニューアル—スヌーピーの大きな口から『PEANUTS』の世界へ、たくさんの笑顔が溢れる聖地に
スヌーピーファンの聖地 スヌーピーミュージアムが2月1日にリニューアルオープンした!どのようなミュージアムに生まれ変わったの!?記事を読み進めよう!
チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンターの公式サテライトミュージアム(分館)としてチャールズ M. シュルツ氏の業績や作家性、『PEANUTS』の魅力を伝えていくというミッションをそのままにしながら新しい要素をどのように加えていくかというのをスヌーピーミュージアムのアート・ディレクター 祖父江慎さん(ブックデザイナー)とも相談して出てきたアイデアが、スヌーピー(の大きな口の中)に入って行って自分の気持ちを最初に変えていくという要素を加えてみたらどうだろうかというのが1つでした。
ウェルカム・スヌーピー
ミュージアム館内に入って上を見ると、天井には雲のような形をした鏡がいくつも吊り下げられ、その中からチャーリー・ブラウンやスヌーピーをはじめとする“ピーナッツ・ギャング”がホールにいる来場者をのぞき込んで見たり、大はしゃぎしたりと、来場者を温かく迎える仕掛けになっている。
このエントランスのホールには、いままで何もありませんでした。スヌーピーの大きな口を通り抜けると、“ピーナッツ・ギャング”が来場者をお迎えしているという驚きを感じてもらえる要素を加えました。
スヌーピー・ワンダールーム
スヌーピーミュージアムがリニューアルオープンするということで、久々に同ミュージアムへ!まず巨大なスヌーピーが口を大きく開けて来場者を迎える「スヌーピー・エントランス」の斬新さとインパクトに度肝を抜かれたが、日本人がスヌーピーをきっかけに『PEANUTS』の世界を知った経緯を考えれば、スヌーピーの口を通り抜けて『PEANUTS』の世界が広がる同ミュージアムに入って行くアイデアは素晴らしく、来場者もワクワクするはずだ。「ウェルカム・スヌーピー」や「スヌーピー・ワンダールーム」、「スヌーピー・ルーム」も、『PEANUTS』ファンはもちろん、まだ『PEANUTS』を知らない人でもその魅力を知り、楽しむことができる充実した内容になっている。新しい企画展「旅するピーナッツ。」は、思いもよらぬサプライズが待ち受けていた——それは、フランクリンがアメリカ合衆国の新聞のコミックストリップにアフリカ系のキャラクターとして初めて登場した歴史的価値・意味のある原画の展示だ。フランクリンの登場は、1950年代に公民権運動が起こり、1968年にMartin Luther King Jr.牧師が暗殺され、アフリカ系の人々や有色人種の人々に対する人種差別問題で揺れ動いていたアメリカ合衆国では画期的な出来事だった。自然な形で登場したフランクリンと謙遜したチャーリー・ブラウンの会話、そしてアフリカ系のキャラクターだからといって肌を黒く塗りつぶさなかったCharles M. Schulz氏の表現力も素敵なので要チェック!後日、スヌーピーの「ぬいぐるみワークショップ」体験とPEANUTS Cafe SNOOPY MUSEUM TOKYOのリポートも掲載されるのでお楽しみに!