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愛され続けるキース・ヘリングを体感「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」—作品と向き合い、あなた自身が意味を考える

展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が東京・森アーツセンターギャラリーで開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
Keith Haring Art to the Street|キース・ヘリング展 アートをストリートへ
SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)の背後には《キース・ヘリング》ツェン・クウォン・チ/1987年 Keith Haring Artwork ©︎ Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《レトロスペクト》 1989年/シルクスクリーン、紙/117×208cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

1989年に制作した「回顧」を意味するタイトルがつけられた《レトロスペクト》。キース・ヘリングがよく描いたポップショップのシリーズや、トレードマークともいわれるドッグ、エンジェル、人々など繰り返し描写されてきた生き物が24コマの画面で構成されている。それぞれの図像はまるで絵文字のように、日常的に目にする存在や概念を表現しているようだ。

Keith Haring|キース・ヘリング第4章 Art Activism

Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《沈黙は死》 1989年/シルクスクリーン、紙/99×99cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation

キース・ヘリングは、大衆にダイレクトにメッセージを伝えるため、ポスターという媒体を使った。題材は、核放棄、反アパルトヘイト、HIV・エイズ予防や、セーフ・セックス、性的マイノリティのカミングアウトを祝福するナショナル・カミングアウト・デーなどの社会的なものから、アブソルート・ウォッカやスウォッチなどとのコラボレーション広告といった商業的なものまで、100点以上にも及ぶ。中でも、社会へのメッセージを発信したポスターは数多く、キース・ヘリングが初めて制作したポスターは、1982年に自費で2万部を印刷した核放棄のためのポスターであり、Central Park(セントラル・パーク)で行われた核兵器と軍拡競争に反対する大規模デモで無料配布された。アートの力は人の心を動かし、世界を平和にできるものだと信じていたキース・ヘリングは、ポスターだけでなく子どもたちとのワークショップや壁画など多くの媒体を使ってメッセージを送り続けた。

 

Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《沈黙は死》 1989年/シルクスクリーン、紙/99×99cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi


 

All Keith Haring Artwork ©︎Keith Haring Foundation ©︎ Keith Haring Foundation. Licensed by Artestar, New York.
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展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」は、Keith Haringの作品約150点が集結。Keith Haringの活動初期を語る上で欠かせない重要な作品であるSubway Drawingも日本国初公開を含む保存状態の良い7点が公開されている。Keith Haringは自身を開放・解放し、アートを日常に拡散させたことで、作品を見る者が新たな解釈や意味を考え作品に与える——作品を通してKeith Haringと見る者、そして見る者同士がコミュニケーションを取る=影響を与え合う。彼が目指したヴィジュアルコミュニケーションを本展でも体感することができる。彼の開放・解放、開放感・解放感のある作品は、あなたに安心感や共感も与えるだろう。本展のスペシャルコンテンツとして、「ヘリングの時代」をテーマに藤原ヒロシ氏によるスペシャルプレイリストがSpotifiで公開されている。Keith Haring氏がジャケットを手がけたDavid Bowie氏のシングル「Without You」やPeech Boysのシングル「Life is Something Special - Special Edition」、さらにはKeith Haringが体にペインティングをしたGrace Jones女史の「I’m Not Perfect (But I’m Perfect For You」なども!本展と併せてチェックを!本展の内覧会に出席したSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)は、本展について「1970年代、1980年代って良いですよね!そんな時代に活躍したキース・ヘリングの世界観とメッセージに深く触れることのできる展覧会でした!サブウェイ・ドローイングをまとめて見ることができるのもとても貴重です。キース・ヘリングの描写も展覧会の展示の方法もユニークで、普段アートに触れていない人でも飽きることなく最後まで楽しむことができると思います。グッズもとても豊富、どれも可愛くて僕も買わせていただきました!素敵な思い出を持ち帰ることができました」と感想をコメントした。Keith Haringとは何者か——彼のメッセージとは——ぜひ、会場で体感してほしい!

 
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