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愛され続けるキース・ヘリングを体感「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」—作品と向き合い、あなた自身が意味を考える

展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が東京・森アーツセンターギャラリーで開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
Keith Haring Art to the Street|キース・ヘリング展 アートをストリートへ
SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)の背後には《キース・ヘリング》ツェン・クウォン・チ/1987年 Keith Haring Artwork ©︎ Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《スリー・リトグラフス》 1985年/リトグラフ、紙/101.5×81cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《ドッグ》 中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

3点からなるシリーズ《スリー・リトグラフス》は、「人の梯子」とも呼ばれ、人が肩車によって作るタワーが描かれている。人物の頭上や腕の周りの動きを表すラインが作品をコミックのように仕立て、人物がゆらゆら踊っているのか、バランスを保とうと葛藤しているのか確かな解答はないが、共同体は個人で活動するよりも力強いものになるというキース・ヘリングの考えが強調されているといえる。このシリーズでは、キース・ヘリングの特徴的な太く鮮明なラインをクリーンに維持するため、版画の技法を用いて制作された。

Keith Haring|キース・ヘリング第3章 Pop Art and Culture

Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《『スウィート・サタデー・ナイト』のための舞台セット》 1985年/アクリル、モスリン布/365×610cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation

アメリカ合衆国の経済不況下、1980年代のニューヨークは、いま以上に犯罪が多発する都市として治安が悪く、ドラッグや暴力、売春、貧困、差別なども蔓延。そんな中でもクラブシーンは盛り上がり、ストリートアートが隆盛を極めるなど、街もカルチャーも人々もパワーに溢れていた。アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキア、シンガー/ソングライター/女優のMadonna(マドンナ)もそのような状況下から誕生している。ウィリアム・S・バロウズも詩人/評論家のAllen Ginsberg(アレン・ギンズバーグ/1926 – 1997)もトップモデルも著名人もミュージシャンも、みんなが毎週のようにクラブ通いをし、若いアーティストは画廊やシアター以外の場所で才能を試すことに必死だったという。特にクラブ Paradise Garage(パラダイス・ガラージ)は人種の坩堝(るつぼ)で、ダンスもDJの神様といわれたDJのLarry Levan(ラリー・レヴァン/1954 – 1992)のプレイもキース・ヘリングにとって最高のクラブ(居場所)であり、踊りと音楽に酔いしれるだけではなく、創作のアイデアが湧き出る神聖な場所でもあったようだ。文化が混ざり合う時代の中で、キース・ヘリングはポップアートだけでなく、舞台芸術や広告、音楽などと関わりながら制作の場を広げていくことになる。

 

Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《『スウィート・サタデー・ナイト』のための舞台セット》 1985年/アクリル、モスリン布/365×610cm/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi


 

All Keith Haring Artwork ©︎Keith Haring Foundation ©︎ Keith Haring Foundation. Licensed by Artestar, New York.
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展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」は、Keith Haringの作品約150点が集結。Keith Haringの活動初期を語る上で欠かせない重要な作品であるSubway Drawingも日本国初公開を含む保存状態の良い7点が公開されている。Keith Haringは自身を開放・解放し、アートを日常に拡散させたことで、作品を見る者が新たな解釈や意味を考え作品に与える——作品を通してKeith Haringと見る者、そして見る者同士がコミュニケーションを取る=影響を与え合う。彼が目指したヴィジュアルコミュニケーションを本展でも体感することができる。彼の開放・解放、開放感・解放感のある作品は、あなたに安心感や共感も与えるだろう。本展のスペシャルコンテンツとして、「ヘリングの時代」をテーマに藤原ヒロシ氏によるスペシャルプレイリストがSpotifiで公開されている。Keith Haring氏がジャケットを手がけたDavid Bowie氏のシングル「Without You」やPeech Boysのシングル「Life is Something Special - Special Edition」、さらにはKeith Haringが体にペインティングをしたGrace Jones女史の「I’m Not Perfect (But I’m Perfect For You」なども!本展と併せてチェックを!本展の内覧会に出席したSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)は、本展について「1970年代、1980年代って良いですよね!そんな時代に活躍したキース・ヘリングの世界観とメッセージに深く触れることのできる展覧会でした!サブウェイ・ドローイングをまとめて見ることができるのもとても貴重です。キース・ヘリングの描写も展覧会の展示の方法もユニークで、普段アートに触れていない人でも飽きることなく最後まで楽しむことができると思います。グッズもとても豊富、どれも可愛くて僕も買わせていただきました!素敵な思い出を持ち帰ることができました」と感想をコメントした。Keith Haringとは何者か——彼のメッセージとは——ぜひ、会場で体感してほしい!

 
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