連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」の詳細が明らかに—B•Jの信念と葛藤を500点超の原稿から読み解く
今年10月より開催される連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」の詳細が明らかになった!どのような展覧会の内容になるの!?記事を読み進めよう!
今年2023年10月6日(金曜日)より東京・東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」の詳細が明らかになった。
少年マンガ誌『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に1973年11月から1983年10月まで連載された漫画家/医学博士 手塚治虫(1928-1989)の名作マンガ『ブラック・ジャック』が今年で連載50周年を迎えたことを記念して開催される「手塚治虫 ブラック・ジャック展」。本展の展望台エントランスにはマンガの原作コマを元に内装や間取りなどを再現した“ブラック・ジャック邸”が登場し、その後、第1室「ブラック・ジャックとキャスト」、第2室「ブラック・ジャック誕生秘話」、第3室「ブラック・ジャック曼荼羅」、第4室「ブラック・ジャック蘇生」で構成され、手塚治虫が『ブラック・ジャック』を生み出すに至った背景がわかる当時の資料をはじめ、『新寳島』や『鉄腕アトム』の作品資料、手塚治虫と医療の深い関わりがわかる医大時代の資料、本展のために新たに収録した『ブラック・ジャック』誕生の秘密を解き明かす手塚プロ関係者・出版に携わった編集者などの証言映像、個性豊かなキャラクターたちの裏話や謎、手塚治虫が生み出したキャラクターを様々な作品に登場させる“スターシステム”、『ブラック・ジャック』が初めて登場した記念すべき第1話目の原稿、500点以上の原稿、200以上のエピソードの直筆原稿、連載当時の『週刊少年チャンピオン』や1970年代に発行された単行本などを展示・紹介する。特に注目できるのが第3室、史上初めてマンガ『ブラック・ジャック』約140話の原稿が並ぶ圧巻の展示空間となる。他にもブラック・ジャック、ピノコ、ドクター・キリコ、如月恵、本間丈太郎などのキャラクターたちと一緒に写真を撮影することができるフォトスポットも登場するという。
本展東京会場公式ファシリテーターに慶應義塾大学 医学部 教授/データサイエンティストの宮田裕章が就任し、「手塚治虫先生が『ブラック・ジャック』という作品を通して、私たちに投げかけた問いは、時代を超えて今なお重要な意義を持っています。これは医療に関わる多くの人々が『ブラック・ジャック』という作品を、現在も大切に思っていることにもつながります。この数十年の中で、医学や科学は急速に発展しました。その一方で医学の意義、そして医療のあり方についての議論はますます深まっています。現代は、かつてよりも多くのいのちが救えるようになりました。しかし、それゆえにその過程にある選択、その背景にある格差、技術がもたらす新たな尊厳の問題と向き合うことが不可欠なのです。また新型コロナウイルスによって医療と社会の関係性についても様々な課題が浮かび上がりました。医療は独立した1つのモジュールではなく、社会そのものと密接に結びつき、私たちの世界を構成しています。手塚先生はすでに、社会や医療の双方の歪みがもたらす問題についても、『ブラック・ジャック』で描いてきました。科学や医療の急速な発展と、社会のあり方が変化する現在だからこそ、手塚治虫先生の普遍的な問いに向き合うことが大切だと感じています。『ブラック・ジャック』という作品の魅力や作品を通して感じる未来を、皆さまと一緒に考えるこの機会を楽しみにしております。」とコメント。宮田裕章は、東京会場会期中に「いまにも通ずるブラック・ジャック」をテーマにトークイベントをオーガナイズし、現代の医療や社会課題にも通ずる『ブラック・ジャック』の本質を読み解く議論を盛り上げる。
マンガ『ブラック・ジャック』は、5年に渡って少年マンガ誌『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に毎週読み切り形式で229話が掲載され、人気作品であったことから1978年の連載終了後も14話が描かれた、手塚治虫作品の中でも最も人気のある代表作の1作。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまう主人公 ブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求。ブラック・ジャックは、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、お金よりも大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かう。ブラック・ジャックをはじめ、強力なキャラクターたちが繰り広げる物語は、現在第一線で活躍する多くの医療従事者に影響を与えたといわれている。手塚治虫の代表作には他にも『鉄腕アトム』、『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』、『火の鳥』、『三つ目がとおる』があり、手塚治虫が切り拓いた“MANGA”“ANIME”の世界は、いまや世界中の人々にリスペクトされる大きな文化となった。
連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」は、2023年10月6日(金曜日)から11月6日(月曜日)まで東京・東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。
SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイの読者のみなさまとCHALLENGER’S TV beehiveの視聴者のみなさまの中から抽選で、連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」のご招待券をプレゼントさせていただきます。詳しくは、次のページ(下部[続きを読む>])をご覧ください。
会期: 2023年10月6日(金曜日)から11月6日(月曜日)
時間: 10時00分から22時00分(最終入館 21時00分)
会場: 東京・東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
料金: 事前予約制(日時指定券) 一般 平日 2,300円(税込) 土曜日・日曜日・祝日 2,500円(税込) / 学生(高校生・大学生) 平日 1,700円(税込) 土曜日・日曜日・祝日 1,800円(税込) / 子ども(4歳〜中学生) 平日 900円(税込) 土曜日・日曜日・祝日 1,000円(税込) / シニア(65歳以上) 平日 2,000円(税込) 土曜日・日曜日・祝日 2,200円(税込) / 障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで 無料
注意: 会期や開館時間等に変更が生じる場合や、休館となる可能性があります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
お問い合わせ: 東京シティビュー 03-6406-6652(10時00分〜20時00分)
連載50周年記念「手塚治虫 ブラック・ジャック展」
https://www.nhk-p.co.jp/nps_bjx
展望台エントランスからマンガ『ブラック・ジャック』の世界が広がり、エントランスに再現される“ブラック・ジャック邸”内はオペシーンを再現して写真撮影も!連載50周年を記念した展覧会の大型(B4)アートブックが会場限定で発売されることも決定している!約176ページに『ブラック・ジャック』の魅力が詰まったファン必見の特別なアートブックになるようだ!