展覧会「京都・智積院の名宝」が11月よりサントリー美術館で開催—国宝「楓図」「桜図」等障壁画群を初めて寺外で同時公開
京都・真言宗智山派総本山智積院が秘蔵する多彩な名宝を東京で一堂に公開する展覧会が開催される!どのような展覧会になるの!?記事を読み進めよう!
展覧会『京都・智積院の名宝』が、2022年11月30日(水曜日)より東京・サントリー美術館で開催される。
本展は、真言密教をもたらした弘法大師空海(774-835)や高野山中興の祖といわれる興教大師覚鑁(1095-1143)の優れた肖像、智積院中興の祖師たちにまつわる貴重な品々、寺外初公開となる「智積院靈寶并袈裟世具目録」などを通して智積院の歴史を概観する第1章「空海から智積院へ」、寺外初の試みとなる国宝《楓図》《桜図》《松に秋草図》を同時展示するほか、絵師 長谷川等伯(1539-1610)の傑作とされる寺外初公開の国宝《松に黄蜀葵図》などの障壁画群を堪能できる第2章「桃山絵画の精華 長谷川派の障壁画」、中国・南宋時代の書家 張即之(1186-1266)の代表的な作品・国宝《金剛経》とともに重要文化財《孔雀明王像》や重要文化財《童子経曼荼羅図》など智積院内の仏教儀礼において堂内を荘厳してきた貴重な仏画や曼荼羅、経典の名品を紹介する第3章「学山智山の仏教美術」、第十世能化(住職)である専戒僧正(1640-1710)が寄付したとされる重要文化財《瀑布図(滝図)》や第八世能化信盛僧正(1620-1693)が江戸幕府第五代将軍の徳川綱吉(1646-1709)より拝領したとみられる《蓮舟観音図》、京都所司代第十七代牧野英成(1671-1741)が寄付した画家 英一蝶(1652-1724)の《釜山浦富士図》など智積院に集った東アジア・中国美術から日本近世絵画の名品まで多彩な寺宝を紹介する第4章「東アジアの名品集う寺」、通常は非公開である京都画壇で活躍した画家 土田麦僊(1887-1936)の一幅《朝顔図》、京都画壇の大家である画家 堂本印象(1891-1975)の《婦女喫茶図》や《松桜柳の図》など智積院に縁深い2人の巨匠の作品とともに、智積院ゆかりの工芸の名品を一堂に展示する第5章「智積院の名宝が結んだ美」で構成され、智積院が秘蔵する多彩な名宝を一堂に公開する。
さらに同会場では、関連プログラムとして、日本美術史を研究している嵯峨美術短期大学 教授の山本英男による講演会「智積院障壁画と長谷川等伯」が12月11日(日曜日)に開催されるほか、総本山智積院のご本尊《大日如来》の御朱印を受けることができる御朱印会が12月17日(土曜日)・1月14日(土曜日)に開催される。
京都・東山に建つ智積院は、弘法大師空海から始まる真言宗智山派の総本山であり、全国に末寺約3,000を擁す。国宝の障壁画群など名宝を所蔵するほか、境内には作庭家の小掘遠州による庭園が広がる。興教大師覚鑁の法統を受け継ぎ、後に隆盛を極めた紀伊国根来寺山内で室町時代中期に創建。天正年間には豊臣秀吉政権の下で一旦衰退するが、その後、徳川家康の寄進を受け、江戸時代初期には現在の地に再興を遂げた。この地には元々、豊臣秀吉の息子で夭折した豊臣鶴松(棄丸)の菩提を弔うために建てられた祥雲寺があり、長谷川等伯とその息子の長谷川久蔵(1568-1593)が描いた名高い金碧障壁画群も、智積院による手厚い保護を受けて今日まで大切に守り伝えられている。
展覧会『京都・智積院の名宝』は、2022年11月30日(水曜日)から来年2023年1月22日(日曜日)まで東京・サントリー美術館で開催。
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2018.09.22
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日程: 2022年11月30日(水曜日)から2023年1月22日(日曜日)
時間: 10時00分から18時00分、金曜日・土曜日・1月8日(日曜日)10時00分から20時00分(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京・サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F)
料金: 一般 当日 1,500円(税込) 前売り 1,300円(税込) / 大学生・高校生 当日 1,000円(税込) 前売り 800円(税込) / 中学生以下 無料
備考: 作品保護のため、会期中展示替を行います。
注意: 本展覧会に関する情報は予告なく変更になる場合があります。また、情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合や、休業となる可能性もあります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
お問い合わせ: サントリー美術館 03-3479-8600
桃山時代の美しい障壁画群が寺外で初めて同時展示されるほか、智積院が秘蔵する名宝が一堂に公開される「京都・智積院の名宝」展!中でも智積院が誇る長谷川等伯と長谷川久蔵の障壁画群を存分に堪能できる貴重な機会に!