アンディ・ウォーホルの大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト』が9月より開催—日本初公開100点以上を含む約200点公開
ポップ・アートの旗手であるアンディ・ウォーホル氏の大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト』が開催される!どのような展覧会になるの!?記事を読み進めよう!
アーティスト Andy Warhol(アンディ・ウォーホル/1928-1987)の大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』が、2022年9月17日(土曜日)より京都・京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開催される。
ポップ・アートの旗手としてアメリカ合衆国の大量消費社会の光と影を描いたアンディ・ウォーホルの大回顧展となる本展は、1950年代初頭から商業イラストレーターとして活躍し一躍評判となった初期の作品を紹介する第1章「ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ」、1956年に京都を訪れ滞在した際のスケッチや版画、写真、地図・お土産などの資料、最新の情報を交えながら日本国や京都との関わりについて紹介する第2章「ウォーホルと日本そして京都」、アメリカ合衆国で起きたポップ・アートのムーブメントの中心人物の1人として注目された時期の作品を紹介する第3章「『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生」、自身を取り巻く注目を集めた独創的な人々を描いた作品を紹介する第4章「儚さと永遠」、死と闇に焦点を当て、自殺、自動車事故、事故現場を写した雑誌や新聞の画像を使った「死と惨事」シリーズや《最後の晩餐》を紹介する第5章「光と影」で構成され、初期の貴重な絵画、ドローイングから、商業イラスト、彫刻、版画、写真、壁紙、スケッチブック、アンディ・ウォーホルの映画やビデオまで多岐にわたるアンディ・ウォーホル作品とアーカイブ資料を所蔵するアメリカ合衆国・The Andy Warhol Museum(アンディ・ウォーホル美術館)所蔵作品を展示。展示される絵画・彫刻など約200点および映像15点のうち、門外不出の《三つのマリリン》や、大型作品《最後の晩餐》、《ツナ缶の惨事》などを含む100点以上が日本国で初めて公開されるという。
京都での開催とあって、日本国、そして京都とアンディ・ウォーホルの関係に目を向け、若き日のアンディ・ウォーホルの心を捉えた京都の姿に思いを馳せることができる展覧会となる。
本展について、アンディ・ウォーホル美術館 館長のPatrick Moore(パトリック・ムーア)は「アンディ・ウォーホル美術館のチーフ・キュレーター、ホセ・カルロス・ディアズのキュレーションによる大回顧展「アンディ・ウォーホル・キョウト / AND Y WARHOL KYOTO」にて、当館のコレクションが日本で公開されることをうれしく思っております。京都は、ウォーホルを魅了し、彼にたくさんのインスピレーションを与えた街です。彼が大好きだった日本で再び展覧会を開催できることを光栄に思っています。」とコメントを寄せ、アンディ・ウォーホル美術館 チーフ・キュレーターのJosé Carlos Diaz(ホセ・カルロス・ディアズ)は「本展は、アンディ・ウォーホルの多彩な人生とキャリアを紹介するだけでなく、このポップ・アーティストを新しい世代のファンに知っていただく機会にもなります。またこの展覧会が、京都をはじめ、日本中の本展をご覧になる方々にインスピレーションを与えてくれることを願っています。驚かれる方も多いかもしれませんが、ウォーホルは1956年に世界一周旅行をした際に、旅の中で最も長い期間となった2週間近くを日本で過ごしました。今回の展覧会の第2章では、この旅に焦点を当てるとともに、彼の日本に対する関心とその影響を示す、貴重なスケッチ、版画、写真、資料なども展示します。」とコメントを寄せた。
アンディ・ウォーホルは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。商業デザイナーとしてのキャリアをニューヨークでスタートさせ、線画にのせたインクを紙に転写する“ブロッテド・ライン”という手法を多用したイラストレーションが評判に。30代でアーティストとして本格的に制作を開始。初期はアクリル絵具などでキャンバスに描いていたが、1960年代以降はニューヨークに“ファクトリー”と称するスタジオを設け、当時目覚ましい経済成長のさなかにあったアメリカ合衆国の大量消費社会を背景に、版画技法のシルクスクリーンを用いた「大量生産」のアジテーションとも呼べる作品を次々と発表。またキャンベル・スープ、コカ・コーラなど当時広く普及していた人気商品や、女優のMarilyn Monroe(マリリン・モンロー)、ミュージシャン/俳優のElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)など数多くの有名人をモチーフに次々と作品を制作し、新たなポップカルチャーを定義。時代を超え、アートのみならず音楽、ファッション、マスメディアなどさまざまなジャンルの表現に影響を与えている。
アンディ・ウォーホルの大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』は、2022年9月17日(土曜日)から来年2023年2月12日(日曜日)まで京都・京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」で開催される。
会期: 2022年9月17日(土曜日)から2023年2月12日(日曜日)
時間: 10時00分から18時00分(入場は閉館の30分前まで)
休館: 月曜日(但し祝日の場合は開館)、2022年12月28日(水曜日)から2023年1月2日(振替休日・月曜日)
会場: 京都・京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
料金: 一般〈土曜日・日曜日・祝日〉当日 2,200円(税込) 前売り 2,000円(税込) 〈平日〉当日 2,000円(税込) 前売り 1,800円(税込) / 大学生・高校生 当日 1,400円(税込) 前売り 1,200円(税込) / 中学生・小学生 当日 800円(税込) 前売り 600円(税込) / 障がい者手帳等をお持ちの方(要証明)と同伴される介護者1名 無料 / 未就学児 無料 ※要保護者同伴 / その他
注意: 情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合や、休館となる可能性もあります。最新情報、詳細、注意事項を公式サイトおよび公式SNSにて必ずご確認ください。
お問い合わせ: info@andywarholkyoto.jp
約200点の展示作品のうち100点以上が日本初公開作品となる大回顧展『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』は、2014年に世界巡回展の一環として東京・森美術館で開催された国内史上最大の回顧展『Andy Warhol: 15 Minutes Eternal』(『アンディ・ウォーホル展:永遠の15分』)以来の大規模な回顧展。回顧展『Andy Warhol: 15 Minutes Eternal』では、1967年作《マリリン・モンロー(マリリン)》や1968年作《キャンベル・スープI:チキン・ヌードル》、Jean-Michel Basquiat氏とAndy Warhol氏のコラボレーション作品である1984-1985年作《コラボレーション(ドル記号、私を踏みつけるな)》などが展示され、Andy Warhol氏とその作品を知らない人でも楽しむことができる入門編的な展示となった。本展は、京都での開催とあってAndy Warhol氏が1956年に旅した京都にも焦点が当てられ、初公開のスケッチや写真、資料も展示される。巡回展はないとのことで、京都だけの開催。この貴重な機会を見逃さないように!