コジコジを単独で取り上げる史上初の展覧会『コジコジ万博』がPLAY! MUSEUMで開催—“馬鹿メルヘン”な空間でその奥深さを
さくらももこさんによる漫画『コジコジ』を単独で取り上げる史上初の展覧会がPLAY! MUSEUMで開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
展覧会『コジコジ万博』が、2022年4月23日(土曜日)より東京・立川 PLAY! MUSEUMで開催されている。
展覧会『コジコジ万博』は、漫画家/エッセイスト/作詞家/脚本家のさくらももこ(1965-2018)による、大人もドキッとするような含蓄ある言葉やナンセンスなギャグが人気を博す漫画『コジコジ』を単独でフィーチャーした史上初の展覧会となっており、コジコジが暮らす“メルヘンの国”のインスタレーション、漫画やイラストの原画130点、オリジナルの特別アニメ映像の展示を通して、ちょっぴり深い話も織り交ぜながら個性的なキャラクターや名言の数々、物語を“万博”のパビリオン(展示)のように体験的に紹介。コジコジのかわいさとおもしろさ、そして現実世界と同じように友情や恋、自分探しに悩む仲間たちを、コジコジが明るく楽しく包み込み、すべてを笑いに昇華させていく作品の魅力に迫っている。
本展の開幕に先駆けて内覧会が開催され、本展の主催者でもあるPLAY! プロデューサー/ブルーシープ 代表の草刈大介は、本展の開催について「コジコジ——実は、僕もそんなによく知らなかったんですね。ただ、スタッフや関係者から時々コジコジの名前があがっていて、コジコジって何だろう?と読んだ瞬間に“これ、ヤバいな!”と思って、関係のみなさんにご協力いただいて本展を開催することにしました」と経緯を説明し、本展については「会場を入ってすぐのところに、さくらももこさんがどうしてコジコジを描いたのかという文章が、さくらももこさんが一番最初に描いたコジコジの絵と一緒に展示されています。コジコジは、さくらももこさんが色々なキャラクターを落書きしていたときにふと描いて、落書きから始まりました。そこにコジコジという名前をつけているんです。そういう落書きに名前をつけることはすごく珍しいことらしく、さくらももこさんはきっとこれから何か起こるに違いないと——それが1991年です。その後、1994年にコミックとして連載が始まり、今日に繋がっていきます。コジコジがこういうキャラクターで、こういう世界で、こんな仲間と一緒に生きていくということをさくらももこさんが考えたというよりも、コジコジがさくらももこさんを導いてコジコジの世界が生まれていったんだという——“漫画家としてこんなにやりがいのある、こんなにおもしろいことはないというふうに感じた”というようなことが書かれています。福田哲丸さん(CEKAI)と木梨綾乃さん(dwarf)に加わってもらった今回の展示というのは、自分たちがこうしたいと思ったわけではなく、みんなそれぞれがコジコジに動かされたというかコジコジがみんなをリードしてこの空間ができて、お客さまを迎えるという機会になるんじゃないかなと。さくらももこさんの気持ちに少し近いところにあるかなと思っています」と語り、コジコジ先導の展覧会になっているという。
ここで、展覧会『コジコジ万博』の全貌と見どころをご紹介する。
さくらももことコジコジ
展覧会『コジコジ万博』は、会場入り口となる空間とゲートからワクワクが止まらず、タイトル通り“万博”のパビリオン=アトラクション感が溢れている!会場のいたるところにコジコジと仲間たちの言葉や名言、ナンセンスなギャグが!そして、ある地点でゴォォォォォーという爆音が聞こえてくるのだが、物知りじいさんがめちゃくちゃおもしろい登場の仕方をするので期待してほしい。漫画『コジコジ』第29話「まるちゃんがやってきたの巻」の扉絵も展示されており、コジコジとまる子、おじいちゃん、テル子らが一緒に描かれた原画を見ることができるのも特別感がある。破壊力のあるコジコジの存在と言葉——それは現代の日本人に“力むことなく、飾ることなく、肩肘張らずに、自分は自分でいい、普通でいいんだよ”と諭してくれているようにも感じる。コジコジ万博は、巡回展はなく、PLAY! MUSEUMだけの開催。この機会にコジコジのおもしろさ、奥深さを存分に堪能してほしい!展示を観終わった後は、おもしろいグッズや美味しいメニューも楽しんでね!