深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」が上野の森美術館で開幕—人生と生活の中から生まれた遊び心あふれる“深堀金魚”の全貌に迫る
本物と見間違えるくらいリアルな金魚(絵)を描く現代美術家 深堀隆介氏の展覧会が、東京・上の森美術館で開幕した!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
第3章 遍在する金魚たち1 — 支持体、形式の探求
深堀隆介は、番傘の裏、屏風、布、木板、ダンボール箱、お菓子の容器、机の引き出し、北海道の民芸品である木彫りの熊など、ありとあらゆる様々な素材の支持体にも金魚絵を描く。
このリポートの後半にあるインタビューで、深堀隆介が「辛いときでも作品を作り続けた」と話し、「実は、段ボール箱やお菓子の容器の作品は、お金がないときに作った作品。お金がないから段ボールやお菓子の容器に描いたんですよ」と教えてくれた。深堀隆介の最大の手法・技法は、どんなときでも遊び心を忘れず、人生と生活の中にあるリアルや、身近なものから作品を生み続けることかもしれない。
第4章 遍在する金魚たち2 — 日常の景色とともに
金魚絵師 深掘隆介展「金魚鉢、地球鉢。」
編後
本物と見間違えるくらいリアルな金魚絵はもちろんだが、何よりも深堀隆介さんに感動する。深堀隆介さんとお話しをさせていただくと、真摯で、常に誰かを楽しませよう、誰かに楽しんでもらおうと、そんな気持ちがまっすぐに伝わってくる。そういう気持ちが作品にも表れ、世界中の多くの人々の美意識にも触れる、生命力あふれる神秘的な金魚絵となるのだろう。そして、どんなときも遊び心を忘れず、自身の人生や生活の中のリアル、身近から作品を生み続ける天才であり、アーティスト、エンターテイナーである。深堀隆介さんという“ひと”にもっと興味・関心が湧き、お話を伺いたいと思った。今回初登場の公式アンバサダーでもある加藤倖都さんも深堀隆介さんに会い、その情熱や作品に触れたことで良い刺激になり、感じたことや学んだことがたくさんあったようだ。是非、みなさんも“深堀金魚”を観に上野の森美術館へ!