KAWSの創作の軌跡を辿る国内初大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』が開幕—KAWSが150点超の作品を携え2年ぶりに来日
国内初大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』の開催に合わせて時代を象徴する“ポップカルチャーの巨匠”KAWS氏が来日し、オープニングイベントに登壇した!記事を読み進めよう!
アーティスト/デザイナー KAWS(カウズ)=Brian Donnelly(ブライアン・ドネリー)の国内初大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』が、2021年7月16日(金曜日)に東京・森アーツセンターギャラリーで開幕した。
国内初大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』の開幕に先駆け、KAWSが2019年の大型アートプロジェクト『KAWS:HOLIDAY JAPAN』以来2年ぶりに来日し、7月15日(木曜日)に開催されたオープニングイベントに出席し、登壇。
KAWSは、SARS-CoV-2 / COVID-19(新型コロナウイルスによる感染症)パンデミック禍の世界と自身の現状について「いまは、世界が共有しているとても残念な状況だと感じていますし、決して理想的な状況とは言えません。そんな中でこれだけの規模の展覧会をすることができるということは、制約もありますが、私にとってとても幸運なことで、とても嬉しく思っています。いまの状況は、私たちが受け入れることのできない状況ですが、その中で自分ができることをやっていこうと考えていますし、展覧会にたくさんの方に足を運んでいただきたいです」と、いまだからこそ自身ができることで多く人々の心・気持ちに訴える機会にもしたいという。本展のタイトルを20年前の展覧会と同じタイトルにしたことについては、「どのようなタイトルにすれば良いのか、たくさんのやり取りがありました。このタイトルに落ち着いた理由としては、私の中である意味1つのサイクルが終わったと感じたからです。前回の展覧会から多くの変化があり、前回の展覧会は私の中でベンチマーク的な意味を持っているので、同じタイトルにすることでこれまでの経過と比べることができ、原点回帰できるのではないかと考えました」と説明。本展の見どころは、「大規模な展覧会を開催する意味合いは、1つのところに焦点を置く必要がなく、見てくださる方々に私の全体のストーリーを共有することができ、包括的な洞察を加えることができます。私がこれまでどういうことに興味を持っていたのか興味の変遷も見ていただくことができるでしょう。今回は、商業的な面でのコラボレーション作品はあまりないのですが、ペインティングや彫刻を見ていただくことで、私の作品がどこから始まり、どこに向かうのかも見ていただけると思います」と語り、さらに「私は他のアーティストについてもどのような道を辿ってきたのか軌跡を知りたいと思い、学んでいます。私のスタジオを会場の中に再現し、私のコレクションを展示しているのは、個人的なスペースを皆さんに共有する場所を持ち、展覧会の会場にいながら自分のスタジオや家にいるような気持ちになれるのは私にとっても良いなと思いました。見にきてくださった方々には、私のコレクションから他のアーティストについても知っていただき、もし気に入ったアーティストがいれば調べていただければと思います。アートは、オープンな対話です。その対話を作品の中に入れることで、エコシステムができます。エコシステムから自分で好きなものを選択して、自分で深掘りをすることができる、それを皆さんにしていただければと思います」と狙いも説明した。自身の創作の変化・変遷については、グラフィティ時代からこれまでを振り返りながら「常に自分の心に従い活動してきました。その時々で、その瞬間瞬間で、自分が正しいと思うこと、創り出すものがそのときの自分が気に入るものであること、そして作品の隣に立って違和感がないことが重要なのであって、もしそれが他の人の心に響くのであれば、それは“もうけもの”という気持ちでやっています」と締め括った。
本展は、約150点を超える作品が展示され、コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWSの視覚的アプローチに迫り、制作初期の作品から最新作までの絵画や彫像、プロダクトなどを通して、そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。また、KAWSのスタジオシーンを再現し、KAWSが保有するプライベートコレクションの中から自身が影響を受けたアーティストの作品も展示。会場にはショップも併設され、展示作品や解説を収録した公式図録、福岡・ひよ子本舗吉野堂の目がxxになった名菓ひよ子、Fire-King スタッキングマグ、Fire-King カップアンドソーサー、メディコム・トイ製キーホルダー・BE@RBRICK・フィギュア、作品『NO EXIT』・『TIDE』がプリントされたハンカチ、sacaiやユニクロのUTとラボレーションした商品など、本展でしか手に入れることができないアイテムが多数販売されている。
アーティスト/デザイナー KAWS(カウズ)=Brian Donnelly(ブライアン・ドネリー)の国内初大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』は、2021年10月11日(月曜日)まで東京・森アーツセンターギャラリーで開催。
日程: 2021年7月16日(金曜日)から10月11日(月曜日)
時間: 10時00分から20時00分、7月19日(月曜日)は17時00分まで(入館は閉館の30分前まで)
休館: 8月5日(木曜日)
会場: 東京・森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F)
料金: 日時指定制(日時指定券) 一般 [平日] 2,500円(税込) [土曜日・日曜日・祝日] 2,800円(税込) / 大学生・高校生 [平日] 2,000円(税込) [土曜日・日曜日・祝日] 2,300円(税込) / 中学生・小学生 [平日] 900円(税込) [土曜日・日曜日・祝日] 1,200円(税込) / 障害者手帳等をお持ちの方はチケット1枚につき介助者1名まで入館無料 / 未就学児 無料 / 他
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5542-8600(全日9時00分から20時00分)
新型コロナウイルスによる感染症のパンデミック禍で制約・制限が課せられながらも来日してくれたKAWS(Brian Donnelly)さん!2年ぶりだったが、元気そうで良かった!KAWSさんの創作の軌跡を辿る国内初の大型展覧会『KAWS TOKYO FIRST』は、序盤にスタジオを再現した一角があり、そこには自身の作品でもあるフィギュアやぬいぐるみと共に、影響を受けたアーティストの作品(コレクション)が展示され、KAWSさんの脳・心・感性(インスピレーション)から軌跡を辿ることができる。そして、KAWSさんの代表的なキャラクターであるCOMPANIONやBFF、KIMPSONSのペインティングや彫刻、プロダクトをはじめ、抽象的なペインティングなど150点超の作品がずらりと並ぶ。会場の中盤にはAR(拡張現実)アプリAcute Artを使って成立する作品、終盤にはKAWS PLAYTIMEなどのインタラクティブ体験も!KAWSさん、『KAWS TOKYO FIRST』の開催おめでとうございます!