聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』が東京国立博物館で開幕—聖徳太子ゆかりの貴重な文化財190件超を公開
聖徳太子と太子信仰の世界、飛鳥時代の高度で華麗な仏教文化に迫る聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』(東京展)が開幕した!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』(東京展)が、2021年7月13日(火曜日)に東京・東京国立博物館 平成館で開幕した。
聖徳太子の1,400年遠忌を記念した聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』(東京展)は、1章「聖徳太子と仏法興隆」、2章「法隆寺の創建」、3章「法隆寺東院と宝物」(4月27日(火曜日)から6月20日(日曜日)まで奈良・奈良国立博物館で開催された奈良展では絵殿の世界がテーマだったが、東京展では舎利殿の世界がテーマ)、4章「聖徳太子と仏の姿」、5章「法隆寺金堂と五重塔」で構成され、法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中心に、聖徳太子の肖像や遺品と伝わる宝物、飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて、聖徳太子と太子信仰の世界、飛鳥時代の高度で華麗な仏教文化を知ることができる。
会場では、法隆寺の金堂東の間に安置されている日本国古代の仏像彫刻を代表する国宝 薬師如来坐像の薬師如来坐像と台座が分けられて公開、聖徳太子の500年遠忌に造像された聖霊院の秘仏本尊で国宝 聖徳太子および侍者像が27年ぶりに寺外公開、古代の金銅仏の中でも随一の傑作で古代の礼拝空間を伝えている国宝 伝橘夫人念持仏厨子の阿弥陀如来および両脇侍像と厨子が分けられて公開されているほか、金堂内陣の四隅を守護する日本国最古の国宝 四天王立像から広目天と多聞天、その2体を囲むように、大宝蔵殿に安置されている6体の重要文化財 伝六観音と、三重・見徳寺に客仏として伝来する薬師如来坐像(現・奈良国立博物館寄託)がずらりと並ぶ。さらに東院の伝法堂に安置されている重要文化財 阿弥陀如来および両脇侍像、奈良時代の肖像彫刻の傑作のひとつとされる国宝 行信僧都坐像、推古天皇の勅命によって作られたとされる日本国最古の染織・帳の断片である国宝 天寿国繡帳、聖徳太子の娘である片岡女王が法隆寺に奉納したとされる国宝 灌頂幡、聖徳太子の肖像の中でも代表的な作例の一つである重要文化財 聖徳太子像(孝養像)、飛鳥時代の仏師 鞍作止利を中心とする止利派の仏師が造像したと見られる重要文化財 菩薩立像、東院舎利殿の本尊で太子信仰の中心となっている南無仏舎利、これまでの研究調査から聖徳太子の棺である可能性が指摘されている夾紵棺断片、善光寺の阿弥陀如来から送られた御書を収めたとされる善光寺如来御書箱、絵師 狩野〈晴川院〉養信筆聖徳太子二王子像(模本)など190件以上と、展示数も多く、普段見ることができない文化財、中には東京展でのみ公開されている文化財や本展開催に伴う調査によって新たに発見された像内納入品のX線CTスキャン画像もあり、見応えのある内容となっている。
聖徳太子1400年遠忌記念 特別展『聖徳太子と法隆寺』(東京展)は、2021年9月5日(日曜日)まで東京・東京国立博物館 平成館で開催。
日程: 2021年7月13日(火曜日)から9月10日(日曜日) ※前期 7月13日(火曜日)から8月8日(日曜日)・後期 8月10日(火曜日)から9月5日(日曜日)
時間: 9時30分から17時00分
休館: 月曜日、ただし8月9日(振替休日・月曜日)は開館し翌日8月10日(火曜日)に休館
会場: 東京・東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
料金: 一般 前売日時指定 2,100円(税込) 当日 2,200円(税込) / 大学生 前売日時指定 1,300円(税込) 当日 1,400円(税込) / 高校生 前売日時指定 900円(税込) 当日 1,000円(税込) / 中学生以下・未就学児 無料日時指定券 無料 / 障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名 無料日時指定券 無料 / 音声ガイド 有料
注意: 新型コロナウイルスによる感染症の感染拡大状況により、展覧会の内容・会期等が変更になる場合があります。変更の場合は、展覧会公式サイトで臨時お知らせします。新型コロナウイルスによる感染症の感染拡大防止のため、入館時の検温と手指の消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンス等が必須となります。
お問い合わせ: ハローダイヤル 050-5541-8600
聖徳太子ゆかりの文化財が190件超も公開され、圧倒的な見応えとなっている。第1会場入口では重要文化財 如意輪観音菩薩半跏像が出迎え、終盤に秘仏本尊で国宝 聖徳太子および侍者像、第2会場には重要文化財 阿弥陀如来および両脇侍像、終盤には国宝 四天王立像から広目天と多聞天、2体を囲むように重要文化財 伝六観音と薬師如来坐像、そして、国宝 薬師如来坐像、国宝 伝橘夫人念持仏厨子などが公開され、見どころもたくさん!国宝 薬師如来坐像は薬師如来坐像と台座が分けて展示され、国宝 伝橘夫人念持仏厨子は阿弥陀如来および両脇侍像と厨子が分けて展示されているので、それぞれの美しさを間近で360度堪能することができる。内覧会には、聖徳宗第7代管長/法隆寺第130世住職の古谷正覚氏も来場し、法隆寺における太子信仰の中心となっている南無仏舎利について「水晶の中に見えるのが、お釈迦様の遺骨と伝わるものですよ」と説明してくださった。