展覧会『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が開幕—初公開を含む貴重な資料約200点以上を展示
スタジオジブリのプロデューサー 鈴木敏夫氏に焦点を当て、スタジオジブリの原点を振り返る展覧会が開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
造形物で見るスタジオジブリ作品
『風の谷のナウシカ』のエリアには、昨年2020年に秋田県大舘市のミニシアター 御成座で映画『風の谷のナウシカ』がリバイバル上映された際に掲示された看板も展示されている。この看板は、40年来『風の谷のナウシカ』と『アニメージュ』のファンである地元の介護福祉士 仲谷政信さんが昔ながらの手描きで描いた手作り看板で、縦1.8m・横3.6mと大型。看板はたちまち評判を呼び、本展での展示に至った。映画『風の谷のナウシカ』の大ヒットからスタジオジブリ設立までの紹介と共に、1984年のマクセル ビデオカセットテープ NEW GOLDシリーズの広告に登場した、宮崎駿監督がデザインしたワンダーシップ号のミニチュアや、映画『天空の城ラピュタ』のラピュタの造形物なども展示されている。ラピュタも360°ディテールにこだわってつくられており、ロボット兵、ラピュタの周りを飛ぶグライダー型凧に乗ったパズーとシータの姿も確認できる。
追悼 大塚康生さん
宮崎駿監督や高畑勲監督と組んで『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『ルパン三世』、『パンダコパンダ』、『未来少年コナン』、『じゃりン子チエ』などを手掛けたアニメーター/キャラクターデザイナーの大塚康生が、今年3月15日に心筋梗塞のため逝去したことを受け、途中に追悼のための特設エリアが設けられている。特設エリアには、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の資料や雑誌『アニメージュ』1979年11月号の特集「宮崎駿・大塚康生の名コンビが復活—この2人が作ると「ルパン」はこうなる」、特集記事などが展示され、故・大塚康生を偲び、功績を讃えている。
完売必至!約150点以上のオリジナルグッズ
雑誌『アニメージュ』1983年11月号に掲載された構想段階の青色のテト、他にも王蟲、トトロ、キキがディテールにこだわって再現されているぬいぐるみ(限定BOX入り)や映画『風の谷のナウシカ』オープニングデザインのタペストリーなど、本展の会場でしか手に入れることができない約150点以上の展覧会オリジナルグッズ、三鷹の森ジブリ美術館のアーカイヴコレクションとのコラボレーション商品、『アニメージュ』の付録を復刻したトランプやすごろく、クリアファイルセット、本展の企画のきっかけにもなった書籍『ALL ABOUT TOSHIO SUZUKI』(KADOKAWA)、4月29日より全国ロードショーで公開される映画『アーヤと魔女』の書籍・グッズ、2001年の公開から今年7月で20周年を迎える映画『千と千尋の神隠し』の関連グッズなども販売されている。展覧会オリジナルグッズの中でも限定BOX入りの青色のテト、王蟲、トトロ、キキ、それぞれのぬいぐるみは完売必至となっており、特に映画『風の谷のナウシカ』に登場するテトは茶色の毛並みで知られているが、本展では特別に構想段階の青色の毛並みのテトが再現・商品化されている。
展覧会コラボメニュー
アニメやマンガの“オタク”“マニア”と呼ばれる人たちだけではなく、少しでも日本国のテレビアニメやアニメ映画に触れてきたすべての人が、雑誌『アニメージュ』についてや、スタジオジブリとその作品の原点を知り、楽しむことができる本展。会場では、竹谷隆之氏が制作した“風使いの腐海装束”や“巨神兵”等、一部の展示物の写真撮影も可能!音声ガイドでは、島本須美女史と高橋望氏が話す展示の見どころや当時のアニメにまつわるエピソード、ウラ話を聞くことができるほか、映画『風の谷のナウシカ』のナウシカや映画『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスの名ゼリフも収録されているので、音声ガイドを聞きながら鑑賞しよう!青色の毛並みのテト、王蟲、トトロ、キキのぬいぐるみは、可愛かった!ん、待て、王蟲は・・・。笑、