がまくんとかえるくん誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展が開幕—ぼくらはどこまでもそれぞれ一人ひとり そしていっしょ
“がまくんとかえるくん”シリーズで知られる絵本作家のアーノルド・ローベルの展覧会が日本国で初めて開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!
がまくんとかえるくんはalone together
本展覧会のキャッチコピー『Alone Together』は、1979年刊行の絵本『ふたりは きょうも』「Alone」(邦題「ひとりきり」)の一番最後に出てくる言葉「alone togeter」から付けらている。草刈大介は、キャッチコピーについて「“alone togeter”をキャッチコピーにしました。“がまくんとかえるくん”の4冊の絵本の一番最後のお話で「ひとりきり」というお話があります。そのお話の中のフレーズに“alone togeter”という言葉があるのですが、そこに彼の考えや子どもに対しての目線が集約されているように思います。“alone”と“togeter”は矛盾する言葉ですが、人それぞれ、どこまで行ってもひとりだし、だけどひとりではいられない。ひとりぼっちが一緒にいる、ふたりきり・・・そういうことをがまくんとかえるくんでも描き、そのほかのお話にも滲み出ていると思いました」と説明した。
がまくんとかえるくんのグッズとカフェメニュー
本展覧会だけでしか手に入れることができない限定オリジナルグッズや本展覧会で先行販売されているグッズが、ミュージアムショップで販売されている。公式図録『がまくんとかえるくんができるまで—アーノルド・ローベルの全仕事』(2,500円(税別))をはじめ、がまくんとかえるくんのぬいぐるみ(2種 各2,600円(税別))やがまくんとかえるくんのマスコット(2種 各1,700円(税別))、ぬいぐるみバッジ(3種 各700円(税別))、がまくんとかえるくんがつくった雪だるまのレアなマスコット(1,200円(税別))、Tシャツ、トレーナー、フーディー、てぶくろ、トートバッグ、ミニタオル、ハンカチ、マグカップ、ポストカード、クッキーなど盛りだくさん!大人買いしてしまいそう!
アーノルド・ローベル展は、絵本に関するここ最近の展覧会の中でも上位をいく素晴らしい展覧会!Arnold Lobel氏のことを知る、貴重な原画やレイアウト、スケッチでお話を読んでいくという贅沢な体験はもちろん、特に加藤久仁生氏が手掛けた“がまくんとかえるくん”史上初のアニメーション映像は、本当に何時間でも何度でも見ていられるくらい天才的な作品だった。小学生の頃に読んだ「おてがみ」も懐かしく、久々に読んで温かい気持ちに!当時はただの国語の教科書と授業としか思わなかったけど、この年になって改めて読むと、素晴らしい作品だということに気付く。いま、世界的な新型コロナウイルスによる感染症のパンデミックや日本国政府による新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言によって外出自粛などの制限を強いられている中で、色々なことを考え、悩み、孤独、淋しさ、不安を感じている方も多いと思うが、そういう方も是非、感染予防対策をして、また無理をせずに緊急事態宣言解除後にでもアーノルド・ローベル展に足を運んでほしい。きっと、ほっとし、ほっこり温かく優しく穏やかな気持ちになり、勇気づけられ、元気になるはず!そして、Arnold Lobel氏と同じ時期に創作活動を続けた『The Very Hungry Caterpillar』(邦題『はらぺこあおむし』)でも知られるEric Carle氏の常設展『エリック・カール 遊ぶための本』、アーノルド・ローベル展に関連したワークショップも開催されているPLAY! PARKも併せて楽しんでね!