チャールズ M. シュルツ美術館の館長カレン・ジョンソンが15年のキャリアに幕—多大な功績に世界中のピーナッツ・ファンが感謝
チャールズ M. シュルツの生涯と影響、コミック『ピーナッツ』の魅力を世界中に知らしめた立役者の1人が15年のキャリアに幕を閉じた。その人物とは!?記事を読み進めよう!
Charles M. Schulz Museum and Research Center(チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンター)館長のKaren Johnson(カレン・ジョンソン)がアメリカ合衆国現地時間2020年6月30日(火曜日)に退任・退職した。
アメリカ合衆国カリフォルニア州ソノマ郡サンタローザに位置し、コミック『PEANUTS』(『ピーナッツ』)の世界最大の原画コレクションとカートゥニスト/『ピーナッツ』原作者のCharles M. Schulz(チャールズ M. シュルツ)の生涯や多彩な作品を紹介するチャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンター。その第2代目館長を務めたカレン・ジョンソンは、発達障がいを抱える子どもたちと仕事をした経験、ボランティアセンターや非営利組織の運営をした経験などを生かし、故チャールズ M. シュルツの妻でチャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンターの理事長であるJean Schulz(ジーン・シュルツ)と共に、チャールズ M.シュルツとコミック『ピーナッツ』の魅力を伝える新しい展示方法やプログラムの開発、子ども向けワークショップやコミュニティイベントの開催、サンタローザと美術館の観光地化、美術館のコミュニティセンター化に尽力したことにより館長就任当初の来館者数44,423人から年間約8%、10年をかけて100,000人にまで増やすことに成功させたほか、映画『The Peanuts Movie』(邦題『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』)の公開、日本国・東京でのスヌーピーミュージアムの開館、世界中で開催された移動展覧会も成功に導いた。そして、6月末、73歳でチャールズ M.シュルツ美術館&リサーチセンターを退職、館長を退任、約15年に渡るキャリアに幕を閉じた。
チャールズ M. シュルツ美術館&リサーチセンターは、ソーシャルメディアに「Today we say goodbye to our fearless leader and director, Karen Johnson, who is retiring this month after 15 years of leading the organization. During her tenure, Karen expanded the Museum’s public programs and in-depth exhibitions celebrating the life and influences of Charles M. Schulz, as well as led the Museum in broadening its worldwide influence with traveling exhibitions and the very successful Snoopy Museum Tokyo in Japan. Karen, thank you for your leadership and all the fond memories! We wish you a future full of creativity, friendship, and laughter and hope to see you in the galleries soon.(今日、私たちは、15年間組織を率いて今月退職する、恐れを知らない大胆不敵なリーダー/館長カレン・ジョンソンに別れを告げます。在任中、カレンは、公共プログラムやチャールズ M. シュルツの生涯と影響を祝う詳細な展示、移動展覧会、大成功を収めた日本・東京のスヌーピーミュージアムなど、美術館の世界的な影響力を広げました。カレン、あなたのリーダーシップとすべての良い思い出に感謝します!私たちは、あなたの未来が創造性、友情、そして、笑いで溢れることを願っています。)」と、カレン・ジョンソンの素晴らしい人柄と多大な功績への感謝のメッセージを綴った。ソーシャルメディアのコメント欄には、世界中のピーナッツ・ファンからカレン・ジョンソンへの感謝のコメントが寄せられている。
カレン・ジョンソンの後任には、チャールズ M. シュルツ創業のアイススケートリンクSnoopy’s Home Ice(スヌーピーズ・ホーム・アイス)のゼネラルマネージャーを務めたGina Huntsinger(ジーナ・ハントシンガー)が就任。ジーナ・ハントシンガーは、就任について「I am delighted to build from the incredible foundation Karen Johnson has established. It is an honor to uphold and further the legacy of Charles M. Schulz and his cast of beloved characters in the Peanuts Gang.(私は、カレン・ジョンソンが確立した信じられないほどの基盤から構築できることを嬉しく思います。チャールズ M. シュルツの遺産と彼の最愛のキャラクターであるピーナッツ・ギャングを維持し、さらに促進することは光栄です。)」とコメントしている。
カレン・ジョンソンの素晴らしい人柄と多大な功績への感謝が綴られたツイート
Today we say goodbye to our fearless leader and director, Karen Johnson, who is retiring this month after 15 years of leading the organization. Karen, thank you for your leadership and all the fond memories! We wish you a future full of creativity, friendship, and laughter. ? pic.twitter.com/7DmMxlSw1s
— Charles M. Schulz Museum (@SchulzMuseum) June 30, 2020
Peanuts
https://www.peanuts.com
Charles M. Schulz Museum and Research Center
https://schulzmuseum.org
日本のスヌーピー公式サイト
https://www.snoopy.co.jp
スヌーピーミュージアム
https://snoopymuseum.tokyo
Karen Johnson女史と初めてお会いしたのは、2016年のスヌーピーミュージアム第2回展覧会。インタビューをさせていただく前から気さくに話しかけていただき、誰もを巻き込み、友達・味方にしてしまう凄まじいパワーと素敵な人柄を感じた。Karen自らPEANUTSが伝えている人間関係やお互いの結びつき、友情を体現し、彼女が持つ“巻き込む力”でJean Schulz夫人と一緒に世界中の人々にCharles M. SchulzとPEANUTSの魅力を伝えたことが、Charles M. Schulz Museumの成功の要因の一つと言っても過言ではない。Karen、15年間お疲れ様でした!いつも分け隔てなく明るく元気に優しく接していただき、そして、素晴らしい仕事をしてくださり、ありがとうございました。今度は、PEANUTSファン同士として再会しましょう!