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過去最大規模で上陸した展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が開幕—強烈なメッセージ性溢れる作品が衝撃と気付きを与える

遂に日本国でのBanksy Yearがスタート!過去最大規模で上陸した『バンクシー展 天才か反逆者か』の全貌と見どころはいかに!?プロデューサー兼キュレーターが語ったこととは!?記事を読み進めよう!

 
BANKSY GENIUS OR VANDAL?|展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』
Girl with Balloon by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
——バンクシーとその作品の魅力

展覧会の開催のためにコレクターから集めた作品からバンクシーのストーリーや人物像が浮き彫りになりました。私たちのビジネスには、あるルールがあります。それは「アーティストに恋をしてはダメだ、愛してはダメだ」というルールです。恋をしてしまい、愛してしまうと、お金儲けができなくなってしまうからです。ところが、バンクシーの場合はそういうわけにはいかず、私の会社のエージェントチーム5人もお互いが目を合わせながら「バンクシーは素晴らしい」ということで、恋をしてしまい、愛してしまいました。バンクシーの作品1点を見るにしても、エージェントチームの5人それぞれの見方や意見が違い、会話や議論が始まります。バンクシーの作品は、見て、考えさせ、会話をさせるという力を持っています。これこそが、いま私たち人間が忘れている部分だと思うのです。私たちは、色々なニュースの見出しを見て、そこからさらに掘り下げていくということをしなくなりました。私たちに心で感じさせ、考えさせ、何かしらの言動を起こすように触発してくれる、これこそがバンクシーの作品の素晴らしさだと思います。本展覧会では、バンクシーの作品の中でももっとも象徴的な作品とされている『Girl with Ballooon』(『ガール・ウィズ・バルーン』)が展示されてますが、イギリス人の70%が『Girl with Balloon』(『ガール・ウィズ・バルーン』)をバンクシーのアートだということを認知・認識しています。これは本当にすごいことであり、他の現代アートを手掛けているアーティストで、これだけ認知・認識されているアーティストはいないと思います。この作品がなぜ象徴的かと言いますと、私も言葉では上手く表現できないのですが、例えば「何かや誰かを愛したときに何で好きなの?」と聞かれても理屈では説明できないのと同じように、バンクシーの作品には不思議な魅力があります。本展覧会をご覧いただければ、バンクシーのアートのみならず、バンクシーのストーリーや人物像、彼が何を伝えようとしているのかが見えてくると思います。そして、何よりも私たちが彼に対する敬意とたくさんの愛情を持って本展覧会をまとめたこともわかっていただけると思います。無料の音声ガイドも用意しています。音声ガイドの解説は、バンクシーと働いたことがある人、バンクシーの作品を売ったことがある人、バンクシーを個人的に知っている人、バンクシーが壁に描いたアートワークを切り取った人など、バンクシーに関わる人たちから聞いた話を盛り込んでいますので、皆さんに気に入ってもらえることを願っています。

——バンクシーは天才か反逆者か?

イギリスのあるメディアの記事に「バンクシーの作品には、バリュー(価値)がない。何故ならバンダリズム(破壊行為)に過ぎない、破壊者・反逆者である」と書かれていました。この記事を目にした私は、あまり良くない記事だと感じ、「この記事を書いた人は、バンクシーの何を知っているというのだろう」と、沸々と色々な思いが湧いてきました。これがきっかけとなり、本展覧会のテーマとなる“バンクシーは天才か反逆者か”に繋がるのですが、その答えを皆さんに委ねる形になります。私たちは、当然、彼を“天才”だと思っていますが、皆さんにも同じように感じていただけたらと思います。

会場に広がるバンクシーの世界観
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

会場の神奈川・アソビルの2Fに到着すると、レッドカーペットが敷かれ、イギリス(連合王国)ロンドンに見られる赤い公衆電話ボックスが設置されている。赤い公衆電話ボックスは、いまではほとんど使われなくなった赤い公衆電話ボックスにつるはしが刺さり、血が流れ、二つに折れ曲がった様子を描いた『Death of a Phone Booth』(『デス・オブ・ア・フォンブース』)をイメージさせる。さらに入場ゲートの壁には、タキシードに身を包み、蝶ネクタイを結んだ2匹のラット(ドアマン)を描いた『Doormen Rats』(『ドアマン・ラッツ』)が大きく再現され、来場者を迎える。

Artist Studio
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

 

バンクシー展 天才か反逆者か BANKSY GENIUS OR VANDAL?

 

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バンクシーの本物の作品が世界中から集結した。作品を見ていると、どストレートに様々なことを問いかけられ、世界と社会のリアルな現状が見えてくる。いまこの時代だからこそ、日本人も日本国と世界の問題に目を向け、もっと考えなければならない。

 
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