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過去最大規模で上陸した展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が開幕—強烈なメッセージ性溢れる作品が衝撃と気付きを与える

遂に日本国でのBanksy Yearがスタート!過去最大規模で上陸した『バンクシー展 天才か反逆者か』の全貌と見どころはいかに!?プロデューサー兼キュレーターが語ったこととは!?記事を読み進めよう!

 
BANKSY GENIUS OR VANDAL?|展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』
Girl with Balloon by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Bomb Love』(『ボム・ラブ』)は、無垢な少女がテディベアを抱きしめるかのように大きな爆弾を抱いている様子を描き、愛情溢れる腕に包まれれば強力な爆弾さえも無力化し、戦争を止めることができる、愛は戦争さえも超越するという、反戦を表現したと考えられる。1998年にイギリス(連合王国)ブリストルで制作され、その後、頻繁に複製されている。戦争の根本的な原因は常に同じで、権力を握るための飽くなき欲望である。バンクシーは、「世界を(権力で)よりより場所にしたがる人間ほど、危険なものはない」と語っているようだ。

この『Happy Choppers』(『ハッピー・チョッパーズ』)は、軍事ヘリコプターにピンクのリボンを飾ってイメージを和らげると同時に、軍事的に手を取り合って愛国主義を生み出していることに対して嘲笑していることを表現したと考えられる。2002年にイギリス(連合王国)ロンドンのストリートの壁に描かれ、その後、プレキシガラスで保護されている。2002年から約1年はこのモチーフをプリントにしたり、アクリル・ペインティングでキャンバスに描いたりしたようだ。2005年にイギリス(連合王国)ロンドンで開催した自身の展覧会『Crude Oils』(『クルード・オイルズ』)に展示した作品にもこの軍事ヘリコプター”チョッパーズ”を描き加えている。

Monkey Detonator
展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Monkey Detonator』(『モンキー・デトネーター』)は、ネオコンセプチュアル・アートのアイコン的な作品であり、飛び上がってダイナマイトの起爆装置を押そうとするチンパンジーが描かれ、本当に必要とするものを知らないうちに破壊していることを表現したと考えられる。さらに起爆装置がバナナの房に置き換えられた作品も存在する。

バンクシーがサルを擬人化して用いるのは、サルが霊長類とヒトの行動が似ていることを思わせるためやサルが人間の本性についての重要な真理を正確に表しているため、極めて重要なモチーフとして用いていると考えられる。

Banksy vs Bristol Museum
BANKSY GENIUS OR VANDAL?|展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』

Art by Banksy ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

この『Banksy vs Bristol Museum』(『バンクシー vsブリストル・ミュージアム』)のポスターは、2009年にイギリス(連合王国)ブリストルで開催された展覧会『Banksy vs Bristol Museum』(『バンクシー vsブリストル・ミュージアム』)のポスター。バンクシーの作品は、日常生活の文化的要素に関心を向けてもらう目的で約100点以上を同ミュージアムのコレクションの一部として常設展示に溶け込むような形で展示された。

 

バンクシー展 天才か反逆者か BANKSY GENIUS OR VANDAL?

 

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バンクシーの本物の作品が世界中から集結した。作品を見ていると、どストレートに様々なことを問いかけられ、世界と社会のリアルな現状が見えてくる。いまこの時代だからこそ、日本人も日本国と世界の問題に目を向け、もっと考えなければならない。

 
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