日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』が開幕—神話を礎とする壮大な国家の構築とデザインの舞台となった重要地点から紐解く

2020.02.10

天皇陛下・皇后陛下のお代替わりと改元に伴い、日本国の成り立ちや歴史が注目を集めるなか、古代日本を紐解く特別展『出雲と大和』が開催中！展覧会の見どころはいかに！？記事を読み進めよう！

国宝銅鐸／島根県雲南市加茂岩倉遺跡出土／弥生時代・前2～前1世紀／文化庁蔵（島根県立古代出雲歴史博物館保管） ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

重要文化財広目天立像（四天王像のうち）／平安時代・9世紀／島根・萬福寺（大寺薬師） ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

重要文化財多聞天立像（四天王像のうち）／平安時代・9世紀／島根・萬福寺（大寺薬師） ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

平安時代に造られた四天王像ではあるが、力強くもあえて動きを制御した表現が奈良時代に造られた四天王像に通じるものとなっている。色彩が施されていたようで所々に白土が残っているのがわかる。

東京国立博物館は、各地の至宝や神社仏閣の秘仏、仏像などが公開される特別展・企画展が開催されるたびにパワースポットと化しているとの呼び声が高いが、今回の特別展『出雲と大和』は特に古代日本を紐解く出雲と大和の至宝が一堂に会していることで、いままで以上にパワースポットと化している。正史『日本書紀』が成立して1300年を迎えたいま、いにしえに思いを馳せ、特別展『出雲と大和』を通して神話を礎とする壮大な国家の構築とデザインの舞台となったふたつの重要地点から日本国の成り立ちや歴史を読み解き、私たちの祖先・大和民族の国づくりの精神を感じてみてはいかがでしょうか！？

日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』は、3月8日（日曜日）まで東京・東京国立博物館平成館で開催。

展覧会情報

日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』
Izumo and Yamato: The Birth of Ancient Japan

国宝銅鐸＝弥生時代・前2〜前1世紀／伝香川県出土／東京国立博物館蔵、絵画土器（鳥装の人物・建物とシカ）＝弥生時代・前2〜前1世紀／奈良県天理市清水風遺跡出土／奈良県橿原考古学研究所附属博物館蔵 ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

日程： 2020年1月15日（水曜日）から3月8日（日曜日）／前期展示 1月15日（水曜日）から2月9日（日曜日）・後期展示 2月11日（祝日・火曜日）から3月8日（日曜日）
時間： 9時30分から17時00分、金曜日・土曜日は21時00分まで（※入場は各閉館時間の30分前まで）
休館：月曜日（月曜日が祝日・休日の場合は火曜日）および2020年2月25日（火曜日）※2020年2月24日（振替休日・月曜日）は開館
会場：東京・上野/東京国立博物館平成館（東京都台東区上野公園13-9）
料金：一般当日 1,600円（税込） / 大学生当日 1,200円（税込） / 高校生当日 900円（税込） / 中学生以下無料 / 障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名無料
チケット：当日券は東京国立博物館（窓口・開館日のみ）・オフィシャルサイト（オンラインチケット）・LINEチケット・チケットぴあ・ローソンチケット・CNプレイガイド・e+（イープラス）・セブンチケット（全国のセブン-イレブン店頭のみ）・楽天チケット・Yahoo!チケット・JTBレジャーチケット・その他で販売
音声ガイド：橋爪功（俳優）
主催：東京国立博物館、島根県、奈良県、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援：文化庁
備考：前期・後期で展示替えがあります。今後の諸事情により開館時間や休館日等について変更する場合がありますのでオフィシャルサイトでご確認ください。
お問い合わせ：ハローダイヤル 03-5777-8600

日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』
Izumo and Yamato: The Birth of Ancient Japan
https://izumo-yamato2020.jp/

オフィシャルウェブサイトはこちら

東京国立博物館日本書紀成立1300年特別展『出雲と大和』

編後

日本書紀や古事記、勾玉、出雲大社の心御柱・宇豆柱など、古代日本を語る上で重要な至宝が大集結！青銅器の多さにも圧倒される。大和民族の魂を感じよ！