特別展『縄文―1万年の美の鼓動』開幕、日本国の礎“縄文”に思いを馳せる

 
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©SOUL SAPIENS, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

「縄文の美」をテーマに縄文時代草創期から晩期まで日本列島各地で育まれた土器や土偶など約200件が一堂に会す特別展『縄文―1万年の美の鼓動』が、昨日2018年7月3日(火曜日)より東京国立博物館平成館で開幕した。

 

昨日の開幕に先駆け、一昨日2018年7月2日(月曜日)には開会式と内覧会が開催され、約1,300人の参加者で賑わった。

特別展『縄文―1万年の美の鼓動』は、「暮らしの美」、「美のうねり」、「美の競演」、「縄文美の最たるもの」、「祈りの美、祈りの形」、「新たにつむがれる美」の6章から構成されており、日本列島各地で発掘された土偶や土器、石器、装身具など約200件を展示。壁や展示具も展示物が生える白を基調とし、展示の間隔も広く、ゆったりとした空間の中でじっくりと楽しむことができる。

中でも特に注目されているのは、史上初となる第4章「縄文美の最たるもの」(縄文国宝室)に勢揃いする国宝6件のうち4件「国宝 火焔型土器」、「国宝 土偶 合掌土偶」、「国宝 中空土偶」、「国宝 土偶 縄文の女神」(他2件「国宝 土偶 縄文のビーナス」、「国宝 土偶 仮面の女神」は、2018年7月31日(火曜日)より展示)。この章だけは、一番最初に目に飛び込んでくる「国宝 火焔型土器」の炎が表現されたかのような赤を基調とした展示室になっており、土偶や土器も“縄文”“縄文の美”を印象付ける圧倒的な存在感と究極の美を放つ。

展示されているどの土偶や土器、石器、装身具を見ても、およそ13,000年前に作られたとは思えないほど、芸術性に富み、ほぼ完全な形で遺され、土偶や土器には「縄文(縄紋)」時代の名称の由来にもなった撚り紐を表面に転がしてつけた縄目の文様などもしっかりと見てとれる。“こんなに多く”“こんなに近くで”“こんなにじっくり”見ることができるのは奇跡と言っても良い。特別展『縄文―1万年の美の鼓動』で祖先のスピリット、形に込められた技や思いに触れ、いまの日本国の文化や習慣、生活様式の礎となった“縄文”に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

特別展『縄文―1万年の美の鼓動』は、2018年9月2日(日曜日)まで東京・東京国立博物館平成館で開催。

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展覧会情報
特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
JOMON; 10,000 Years of Prehistoric Art in Japan

  • 日程: 2018年7月3日(火曜日)から9月2日(日曜日)
  • 休館: 月曜日(ただし7月16日(祝日・月曜日)と8月13日(月曜日)は開館)、7月17日(火曜日)
  • 時間: 9時30分から17時00分 ※金曜日・土曜日は21時00分まで、日曜日及び7月16日(祝日・月曜日)は18時00分まで ※入館は閉館の30分前まで
  • 会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)(東京都台東区上野公園13-9)
  • 料金: 一般 当日券 1,600円(税込) 前売り 1,400円(税込) 団体1,300円(税込) / 大学生 当日券 1,200円(税込) 前売り 1,000円(税込) 団体 900円(税込) / 高校生 当日券 900円(税込) 前売り 700円(税込) 団体 600円(税込) / 中学生以下 無料 ※団体は20名以上 ※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
  • チケット: 東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ。閉館の30分まで購入可能)、展覧会公式サイト、各種プレイガイドにて発売中 ※前売りは7月2日(月曜日)まで発売
  • 主催: 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
  • 協賛: 凸版印刷
  • 協力: 文化庁、国際交流基金、大塚オーミ陶業、大塚国際美術館、日本児童教育振興財団
  • お問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600

特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
JOMON; 10,000 Years of Prehistoric Art in Japan
http://jomon-kodo.jp/

 

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