特別展『縄文―1万年の美の鼓動』7月開催、縄文の国宝・重要文化財が集結
特別展『縄文―1万年の美の鼓動』が2018年7月3日(火曜日)より東京・東京国立博物館平成館で開催される。
旧石器時代が終わったおよそ13,000年前から約10,000年続いたとされる縄文時代。氷期が終わりを迎え、温暖化が進んだことで、湿潤な気候に変わり、山や川、海、そして、入江や干潟が生まれ、現在の日本列島の土台となる景観が整い、縄文時代が始まった。当時の人びとは、日本列島の自然環境を生かして狩猟や漁撈、採集による生活を営み、日々の暮らしに必要となった土器や石器などの実用的な道具に加え、装身具や土偶など儀礼の道具といった様々なモノを作り出し、それらは文化や習慣、生活様式となっていく。土器や土偶には、撚り紐を土器の表面に転がしてつけた縄目の文様がつけられていたことから、「縄文(縄紋)」時代の名称の由来にもなった。
世界史的に見ても独創的な縄文時代の土器や土偶などの多彩な造形は、1950年代に芸術家の岡本太郎らが“縄文の美”として芸術的価値を見出したといわれ、近年再び注目され、さらに評価が高まり、自然保護や自然との共生、デザイン、ファッション、地域活性化のコンテンツとしてなど、様々な切り口で親しまれている。
特別展『縄文―1万年の美の鼓動』では、「縄文の美」をテーマに、北は北海道から南は沖縄まで、東西3,000kmを超える日本列島に広く展開した縄文時代の始まりから終わりまでを、そして、地域を飛び越えて“縄文の美”を総覧し、移り変わりや広がり、奥深さをかつてない規模で紹介する。数多ある縄文時代の出土品の中から国宝に指定されている6件が初めて勢揃い(6件のうち2件は7月31日(火曜日)より展示)、さらには縄文時代の造形美を象徴する、教科書でもお馴染みのユニークな姿形をした「遮光器土偶」、温かみを感じさせる「木製編籠 縄文ポシェット」、縄文時代の人びとの身を飾った色鮮やかで優美な「土製耳飾」や「漆塗櫛」などの重要文化財をはじめ、縄文時代草創期から晩期まで日本列島各地で育まれた優品が一堂に集められ、東京国立博物館ならではの展示方法で、土器や土偶、石器の形に込められた人々の技や思いに迫る。
縄文人が生き抜くために生み出した簡素ながらも力強さあふれる形、自然への感謝、いのちへの敬いから作り出された神秘的な魅力にあふれた形、縄文時代10,000年にわたる壮大な“美のうねり”=日本国の美の原点を存分に堪能できる展覧会になるだろう。
特別展『縄文―1万年の美の鼓動』は、2018年7月3日(火曜日)から9月2日(日曜日)まで東京・東京国立博物館平成館で開催される。
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特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
JOMON; 10,000 Years of Prehistoric Art in Japan
- 日程: 2018年7月3日(火曜日)から9月2日(日曜日)
- 休館: 月曜日(ただし7月16日(祝日・月曜日)と8月13日(月曜日)は開館)、7月17日(火曜日)
- 時間: 9時30分から17時00分 ※金曜日・土曜日は21時00分まで、日曜日及び7月16日(祝日・月曜日)は18時00分まで ※入館は閉館の30分前まで
- 会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)(東京都台東区上野公園13-9)
- 料金: 一般 当日券 1,600円(税込) 前売り 1,400円(税込) 団体1,300円(税込) / 大学生 当日券 1,200円(税込) 前売り 1,000円(税込) 団体 900円(税込) / 高校生 当日券 900円(税込) 前売り 700円(税込) 団体 600円(税込) / 中学生以下 無料 ※団体は20名以上 ※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
- チケット: 東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ。閉館の30分まで購入可能)、展覧会公式サイト、各種プレイガイドにて発売中 ※前売りは7月2日(月曜日)まで発売
- 主催: 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
- 協賛: 凸版印刷
- 協力: 文化庁、国際交流基金、大塚オーミ陶業、大塚国際美術館、日本児童教育振興財団
- お問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600
特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
JOMON; 10,000 Years of Prehistoric Art in Japan
http://jomon-kodo.jp/