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愛され続けるキース・ヘリングを体感「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」—作品と向き合い、あなた自身が意味を考える

展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が東京・森アーツセンターギャラリーで開催されている!どのような展覧会になっているの!?記事を読み進めよう!

 
Keith Haring Art to the Street|キース・ヘリング展 アートをストリートへ
SAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)の背後には《キース・ヘリング》ツェン・クウォン・チ/1987年 Keith Haring Artwork ©︎ Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi
Keith Haring Art to the Streets|キース・ヘリング展 アートをストリートへ

《イコンズ》1990年/中村キース・ヘリング美術館蔵 Keith Haring Artwork ©︎ Keith Haring Foundation ©︎ SAPIENS TODAY and Wingedicate, Photo by Ryohei Ryan Ebuchi

展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(英題「Keith Haring Art to the Streets」)が、昨年2023年12月9日(土曜日)に東京・森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開幕し、年が明けたいまも連日多くの人で賑わっている。

 

本展の開幕に先駆け、開幕前日の12月8日(金曜日)に本展を監修した美術評論家/アート・ジャーナリスト/中村キース・ヘリング美術館 顧問の梁瀬薫と、本展にコレクションを出品したアートコレクターでHews Communications(ヒューズ・コミュニケーションズ) 社長のTucker Hews(タッカー・ヒューズ)が来日。梁瀬薫は、明るく、ポップなイメージで世界中から愛され続けているアーティスト Keith Haring(キース・ヘリング/1958 – 1990)を「20代で死と向き合い、楽しくコミカルで面白い絵を描きながら、死の恐怖、社会、思い、批判、差別をコトバではなく絵やヴィジュアルコミュニケーションという形で表し、アートの力を世の中に示していったアーティストです。また、学生時代から彫刻や絵画、インスタレーション、マルチメディアなど学び、芸術家としてこれまでの美術史を超えたような描写をしています。キャンバスが違うところにあるのではないかということも常に考えていました」と説明した。

本展は、第1章「Art in Transit 公共のアート」、第2章「Life and Labyrinth 生と迷路」、第3章「Pop Art and Culture ポップアートとカルチャー」、第4章「Art Activism アート・アクティビズム」、第5章「Art is for Everybody アートはみんなのために」、第6章「Present to Future 現在から未来へ」、スペシャル・トピック「Keith Haring and Japan キース・ヘリングと日本」で構成され、活動初期の“サブウェイ・ドローイング”やトレードマークとなったモチーフによる作品《イコンズ》、彫刻、ポスター、6mにもおよぶ晩年の大型作品まで、キース・ヘリングの世界観を体現する作品約150点が集結。ブラックライトによって発光する作品、闇に浮かび上がる展示、1980年代ニューヨークさながらの喧噪・・・キース・へリングがアーティストとして駆け抜けた10年のストーリーがドラマチックな空間で展開され、子どもから大人までが彼のアートとメッセージを体感することができる貴重な展覧会となっている。

“アートはみんなのために”——現在を未来として、未来を現在として描き、社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対しても最後までアートで闘い続けたキース・ヘリング。キース・ヘリングとは何者なのか——そして国を超え、時代・世代を超えて響き続ける彼とその作品が現代社会に生きる私たちに伝えるメッセージとは——。

ここで「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」の全貌と見どころをご紹介する。

 



Keith Haring|キース・ヘリングKeith Haring|キース・ヘリング

Keith Haring|キース・ヘリング

キース・ヘリングさん/ニューヨーク市営地下鉄にて 1982-83年 Photo by ©Makoto Murata

1958年5月4日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。1978年にニューヨークに移り住み、School of Visual Arts(スクール・オブ・ビジュアル・アーツ)に入学。 1980年代初頭にニューヨーク地下鉄駅構内の空いている広告板を使った“サブウェイ・ドローイング”と呼ばれるプロジェクトで脚光を浴び、アーティスト Andy Warhol(アンディ・ウォーホル/1928 – 1987)やアーティスト Jean-Michel Basquiat(ジャン=ミシェル・バスキア/1960 – 1988)らと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本国を含む世界中で壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発運動や児童福祉活動を積極的に展開した。1983年に初来日、1987年に再来日し約500人の子どもたちと一緒に壁画を共同制作、1988年にポップショップ東京をオープン。1988年にエイズと診断される。1989年にキース・ヘリング財団を設立。1990年2月16日、エイズによる合併症により31歳で逝去。32歳の誕生日を迎えるはずだった同年5月4日には、ニューヨークのCathedral of St. John the Divine(セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂)にて追悼式が開催された。31年の生涯のうちアーティストとしての活動期間は10年ほどだったが、世界中の日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託した。

 

All Keith Haring Artwork ©︎Keith Haring Foundation ©︎ Keith Haring Foundation. Licensed by Artestar, New York.
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展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」は、Keith Haringの作品約150点が集結。Keith Haringの活動初期を語る上で欠かせない重要な作品であるSubway Drawingも日本国初公開を含む保存状態の良い7点が公開されている。Keith Haringは自身を開放・解放し、アートを日常に拡散させたことで、作品を見る者が新たな解釈や意味を考え作品に与える——作品を通してKeith Haringと見る者、そして見る者同士がコミュニケーションを取る=影響を与え合う。彼が目指したヴィジュアルコミュニケーションを本展でも体感することができる。彼の開放・解放、開放感・解放感のある作品は、あなたに安心感や共感も与えるだろう。本展のスペシャルコンテンツとして、「ヘリングの時代」をテーマに藤原ヒロシ氏によるスペシャルプレイリストがSpotifiで公開されている。Keith Haring氏がジャケットを手がけたDavid Bowie氏のシングル「Without You」やPeech Boysのシングル「Life is Something Special - Special Edition」、さらにはKeith Haringが体にペインティングをしたGrace Jones女史の「I’m Not Perfect (But I’m Perfect For You」なども!本展と併せてチェックを!本展の内覧会に出席したSAPIENS TODAY|サピエンストゥデイ公式アンバサダーの安西凌河さん(学生)は、本展について「1970年代、1980年代って良いですよね!そんな時代に活躍したキース・ヘリングの世界観とメッセージに深く触れることのできる展覧会でした!サブウェイ・ドローイングをまとめて見ることができるのもとても貴重です。キース・ヘリングの描写も展覧会の展示の方法もユニークで、普段アートに触れていない人でも飽きることなく最後まで楽しむことができると思います。グッズもとても豊富、どれも可愛くて僕も買わせていただきました!素敵な思い出を持ち帰ることができました」と感想をコメントした。Keith Haringとは何者か——彼のメッセージとは——ぜひ、会場で体感してほしい!

 
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