セサミストリートが「ジュリアのお願いシート」を配布—ヘルプマークをより安全&便利に活用するためのアイテム
日本国では多様性とインクルージョンをテーマに精力的に活動を展開しているセサミストリート!世界自閉症啓発デーに先駆けて今回発表されたアイテムの活用方法は!?記事を読み進めよう!
世界150以上の国と地域で愛され続けている子ども向け教育テレビ番組『Sesame Street』(『セサミストリート』)が、ヘルプマークと一緒に活用できる「ジュリアのお願いシート」の配布を開始した。
アメリカ合衆国の501(c)(3)(非営利組織)Sesame Workshop(セサミワークショップ)が手掛ける子ども向け教育テレビ番組『セサミストリート』は、国連が制定する毎年4月2日の世界自閉症啓発デー、日本国政府が制定する毎年4月2日から8日までの発達障害啓発週間に先駆け、厚生労働省や関係機関・団体が中心となって構成する世界自閉症啓発デー(日本実行委員会)のオフィシャルウェブサイトで啓発ポスターや啓発リーフレットと一緒に「ジュリアのお願いシート」を配布。
自閉症の特性があるキャラクターJulia(ジュリア)が表紙に描かれた「ジュリアのお願いシート」は、セサミストリートが自閉症を抱える子どもをもつ保護者と一緒に考え、制作したもので、名前や緊急連絡先、困りごと、助けてほしいこと、お願いごとを自由に書き込めるシート。義足や人工関節を使用している人、がん患者、難病や内部障がい、精神障がい、知的障がい、発達障がい・自閉症を抱える人、妊娠初期の人など、一見外見からは疾患や症状を判断しづらい人が身につけ、周囲に援助や配慮を必要とする、お願いすることを知らせるピクトグラム「ヘルプマーク」(赤色をベース・背景に白色の+と♡のマークが記されたマーク)と一緒に持ち歩くことで、個人情報を守りながらより安全により便利に、自分の困ったこと、助けてほしいこと、お願いごと、緊急時の対応方法・連絡先などを周囲に伝えることができるアイテムとなっている。自宅などで簡単に印刷することができ、年齢や状況に応じて書き換えることも可能。発達障がい・自閉症を抱える子どもだけではなく、ヘルプマークを使用する人であれば誰でも使用することができる。
特に発達障がい・自閉症を抱える人は他人とのコミュニケーションが困難な場合も多く、また、疾患や難病、障がいを抱えている人も人目や周囲を気にしてなかなか助けを必要としていることを言い出せないことも多いため、ジュリアのお願いシートはコミュニケーション手段となり、困ったことがあるときや助けてほしいときなど何かあった際に周囲に提示することで、緊急時の対応もスムーズに運ぶ。
大人用と子ども用それぞれの説明が書かれた「ジュリアのお願いシート」は、世界自閉症啓発デー(日本実行委員会)のオフィシャルウェブサイトからダウンロードすることができる。
世界自閉症啓発デー日本実行委員会
http://www.worldautismawarenessday.jp/
Sesame Street(セサミストリート)は、世界中のすべての子どもたちが“かしこく”“たくましく”“やさしく”育つことを支援し、研究結果に基づいた各国・各コミュニティのニーズや文化に合ったコンテンツ、メディア、教育プログラムを提供しているアメリカ合衆国の501(c)(3)=非営利組織 Sesame Workshop(セサミワークショップ)/旧・Children’s Television Workshop(チルドレンズ・テレヴィジョン・ワークショップ)によって制作され、1969年11月10日にスタートした子ども向け教育テレビ番組。
アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンにあるとされる架空のストリート“セサミストリート”とこのストリートにあるとされるテラスハウスを舞台に、マペティア(パペティア)/映画製作者/プロデューサー/カートゥニストのJim Henson(ジム・ヘンソン)が創作したマペットと呼ばれる独創的なキャラクター:Elmo(エルモ)、Cookie Monster(クッキーモンスター)、Big Bird(ビッグバード)、Oscar the Grouch(オスカー・ザ・グラウチ)、Bert(バート)、Ernie(アーニー)、Grover(グローバー)たちと、ヒューマンキャストと呼ばれる俳優たちが、様々なコーナーを繰り広げる。また、各界の著名人やセレブリティがゲストとして出演し、マペットたちと共演。1969年に誕生して以来、世界150以上の国と地域で愛され続け、世界の放送業界でも名誉と権威のあるEmmy Awards(エミー賞)を多数受賞し、いまもなお毎年新たな複数の受賞によって記録を更新し続けている。ここ日本国でも1971年からNHKで放送、2004年から2007年までテレビ東京系列で日米共同制作版が放送され、大人気を博した。現在、日本国では、ソーシャルメディアやYouTubeチャンネルでコンテンツを配信しているほか、教育分野で金融教育プログラム『夢をえがき、計画をたて、行動する:みんなで考えるファイナンシャルエンパワーメント』や小学校向け教育プログラム『セサミストリートカリキュラム』、医療分野で医科・歯科クリニック&病院向けプログラム『セサミストリートクリニック』など、様々なイニシアティブやブランド、プログラムを展開している。
Sesame Street
https://www.sesamestreet.org
Sesame Workshop
http://www.sesameworkshop.org
セサミストリート 日本国版
http://sesamestreetjapan.org
セサミワークショップ 日本事務局
https://www.sesameworkshop.org/ja
ジュリアのお願いシートは、疾患や障がいを抱える人にとってとても便利!ヘルプマーク&ヘルプカードと一緒にジュリアのお願いシートを見掛けた方は援助や配慮を!