展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』が3月より開催—世界5都市で100万人超を魅了した展覧会が過去最大規模で日本上陸

展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』（英題『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』）が、2020年3月15日（日曜日）より神奈川・アソビルで開催される。

素性を明かさない正体不明で、ストリートや壁、公的空間に社会風刺や社会的・政治的メッセージをユーモア溢れるキャッチーなグラフィティや立体造形などで表現するアーティストのBanksy（バンクシー）。2018年にイギリス（連合王国）で開催されたオークションでは、赤いハートの風船に手を伸ばす少女を描いた「Girl with Balloon」が約150,000,000円で落札された直後に額縁に仕込んだシュレッダーで作品の半分が細断され、「Love Is In The Bin」を誕生させたほか、昨年2019年10月に同国で開催された同オークションでは、チンパンジーに占拠されたイギリス（連合王国）下院の議場を描いたバンクシー作品史上最大の「Devolved Parliament」がバンクシー作品史上最高落札額となる約1,300,000,000円で落札され、世界中で話題になったのも記憶に新しい。数年前まではすぐに消されてしまっていたストリートや壁、公的空間に描かれた作品は、バンクシーが世界情勢や社会問題を観察し、その中から誰もが興味を持つ出来事を取り上げ、起きている問題の深刻さを独特の表現方法で提示していることが知られ、注目されるようになると、世界的な知名度も社会的・芸術的価値も高くなり、保存・コレクションされることはもちろん、盗難されたり、無断で売買されたりすることも多く、原画やオリジナル作品が人目に触れる機会は減少した。

過去最大規模で日本国に上陸する展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』は、バンクシーの原画やオリジナル作品を見ることができる機会が減少しているなか、世界中にいるバンクシー作品の個人コレクター所蔵のコレクションを展示する世界巡回展であり、2018年のロシア連邦・モスクワでの開催を皮切りに、ロシア連邦・サンクトペテルブルク、スペイン王国・マドリード、ポルトガル共和国・リスボン、香港の世界5都市で開催され、1,000,000人以上を動員。「POLICY」「PROTEST」「CCTV」などのテーマ別に、平和へのメッセージが込められた「Love Is In The Air」や希望を願う「Girl with Balloon」、社会的弱者をドブネズミに重ねた「Rat」シリーズ、世界中で話題となった2015年に期間限定でウェストン＝スーパー＝メアーにオープンしたテーマパーク「Dismaland」（ディズマランド）の作品、2017年にパレスチナ国にオープンしたホテル「The Walled Off Hotel」（ザ・ウォールド・オフ・ホテル）の作品、イギリス（連合王国）のブリストル美術館などで開催された個展やイベントの作品、アーティストやミュージシャンとのコラボレーション作品、⽴体オブジェクト、限定プリントなどオリジナル作品70点以上が展示されるほか、大型三面スクリーンを駆使してこれまでの軌跡をたどるイメージ映像の公開や制作過程・光景を連想させるインスターレーションなどマルチメディアによる体験型展示を通して多角的にバンクシーとその作品を紹介する。ビジネスマンなのか、正真正銘のアーティストなのか、反逆者なのか、復讐者なのか、天才なのか、それとも単なる破壊者なのか・・・バンクシーの世界観のなかで、知られざるバンクシーの正体と作品制作の意図を感じ、考えることができる展覧会となる。

展覧会『バンクシー展 天才か反逆者か』（英題『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』）は、2020年3月15日（日曜日）から9月27日（日曜日）まで神奈川・アソビルで開催される。